投稿者:滝 敏美
ゴム動力機のデータを整理しましたので紹介します.
スレッドNo.208の増補版です.
(1)一覧表
データの出典も示しました.備考(Notes)で「Mike's」とあるのは,Mike's Flying Scale Model Pagesから得たデータ(機体重量とゴムの情報)を使っていることを示しています.
仮定が多いのですが,傾向はつかめると思います.
ゴムはFAI TAN Super Sportとしました.
(2)図:水平飛行に必要なトルクと搭載しているゴムの平均トルク
平均トルクの定義はスレッドNO.208に示しました.
基本的には全機揚力係数 0.8,全機揚抗比は6,プロペラピッチ比は1.2と仮定しています.(一部の機体で異なる値を使っているものがあります.)
ゴムの重量の推定では,フック間距離の1.2倍を仮定しています.
(3)図:機体全備重量と搭載しているゴムの平均トルク
(4)図:機体全備重量と搭載しているゴムの断面積
(5)図:主翼幅とプロペラ直径
(6)図:主翼面積とゴム無し機体重量(おもりを含む)
(7)図:主翼面積と機体全備重量
(2)(3)の図と比べて(1)の図のほうがデータ点がよくまとまっているので,ゴムを選ぶ指標としてはトルクを使うのがよいと言えます.プロペラの大きさ,性能も考慮されているので当然と言えるでしょう.
しかし,いちいちトルクを計算するのは面倒ですので,(3)の図を設計に使えばよいと思います.
P30について:わたしはP30の機体が飛んでいるところを見たことがありませんが,これらのデータから見るかぎり急上昇ではないように思われます.本当にそうでしょうか?プロペラ直径が9.5インチに抑えられているためにこうなっていると思いますが.