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投稿者:はっちん
新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/ 岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)  テレビでは語られない世界の最新情報を独自に分析  正しい情報を偏りなく 今週の新情報 (2023.10.23) Q 最近の話題を考える? A ワクチン禍に対する理解を深めるため、今週は3つの話題を取り上げ、深掘りしてみることにしました。各話題は相互に関係ありませんが、今後の展開を考える上で参考になりそうです。 偽りの地震予測 なぜ国は、新型コロナウイルスのワクチンをかたくなまでに推奨し、真実に気づかぬふりをしてきたのでしょうか? 最新刊の『南海トラフ地震の真実』(小沢慧一著、東京新聞)に、そのヒントを見出すことができます。 「南海トラフ地震が30年以内に発生する確率は70~80%」と発表されています。この本は、関係者の生々しい証言や緻密な資料調査に基づいて、政府委員会の杜撰(ずさん)な実態を告発したものです。地震予測は、実は根拠のないものだったというのが結論です。以下、著作権に触れない範囲で、ワクチン禍に似ている部分をまとめてみます。 地震予知関連の委員会は、権威ある専門家によって構成されます。専門家も人の子、国の委員会に名を連ねるだけで権威もさらに高まり、当然のごとく国や企業からの研究費も集まることになります。地震が予測できるようになるのであれば研究費の額も半端ではありません。名誉とお金の両方がえられるのですから、委員の座に固執することになります。 そんな状況で、官僚や政治家の意向が伝えられれば、反対意見を述べることもできず・・・、という負の連鎖に陥っていく、というのです。 「地震の予測」という言葉を、「ワクチンの推進」にそっくり置き換えるだけで、この本はワクチン禍の実態を暴いているようにも読めます。そんな取材をしてくれるジャーナリストが現れるといいのですが。 スペイン風邪の教訓 次の話題は、1918年に大流行したスペイン風邪です。地球上全人口の1.3~3.0パーセントが死亡したとされる悲劇でした(新型コロナの死者は全人口の0.09パーセント)。原因はインフルエンザの変異株で、ウイルスの発生源はスペインでなく、中国だったとの説が有力です。 スペイン風邪で死亡した369人の遺骨を分析したという研究論文が発表されました(文献1,2)。それによると、感染して死亡する割合は年齢・性別に関係なく、すべての人に平等だったのだそうです。ただし極端に栄養不良だった人だけは、死亡率も高かったようです。 日本では「基礎疾患のある人は要注意!」と連呼され、持病のある高齢者を不安にさせてきました。この主張が統計学的に間違いであることは、当ホームページでも繰り返し述べてきたとおりです。  social distancing(シャルディスタンス)  mask wearing(マスク着用)  hand washing(手洗い) この3つの掛け声も、実はスペイン風邪が流行したときに作られたものです。ワクチンもウイルスの薬も、抗生物質さえない時代だったにもかかわらず、3年で流行が終息したのは、この3つが果たす役割が大きかったと分析されています。 やはりマスクに対する反発は当時も強く、タバコを吸うための大きな穴をマスクの真ん中にあけて抵抗する人もいたそうです。人々の気持ちは100年経っても変わりません。文献3 (リンク⇒ https://www.theatlantic.com/photo/2020/07/photos-influenza-masks-1918/614272/ ) に興味深い写真の数々が掲載されていましたので、(法令順守をモットーとする当ホームページですが)このサイトに限り無断でリンクを設定しました。青文字の部分をクリックしてご覧ください。 新型コロナウイルスは人工物? 日本人研究者が、「オミクロン株は人工的に造られたもの」と主張する論文を発表しました(文献4)。 ウイルスの遺伝子配列の解析結果を登録できるサイトが、世界には多数あります。あるサイト(GISAID)では、2023年10月現在、新型コロナウイルスだけで1600万件を超える遺伝子配列が登録されています。変異株と呼ぶかどうかは別にして、新型コロナウイルスには軽微な変異が無数に生じているということです。 この論文は、「多数のオミクロン株の遺伝子配列を順に並べていくと、初期の武漢株の配列が少しずつ規則的に挿入されてきたように見える。あまりに不自然であり、誰かが試行錯誤でウイルスを改造して、野に放ったのではないか」と、主張しているのです。武漢株とは、最初に中国で発見された新型コロナウイルスのことです。 論文にはいくつかの論拠が述べられていますが、以下(画像⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/miyazawapaper.jpg )はそのひとつである図について、私のイメージをイラスト※にしたものです。第三者と思われる人が解説しているユーチューブ動画もあり、理解を助けてくれます(文献5)。各行は、それぞれオミクロン株のウイルスで、カラーの各点が遺伝子(正しくはアミノ酸)の配列を意味しています。 ※イラスト⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/miyazawapaper.jpg   この図と説明文には、以下のような疑問があります。 ウイルスの変異は、偶然、かつどの部位にも起こりうるものです。そのため、ウイルスの遺伝子配列を手あたり次第に調べていけば、武漢株の配列がたまたま残っているものはいくらでも見つかりそうです。それらを選んで並べれば、このような図になるのではないでしょうか。 つまり、「オミクロン株は誰かが意図して造り出したもの」とする解釈には、論理の飛躍があり、もっと丁寧な説明が求められるところです。 【参考文献】 1) Wissler A, et al., Frailty and survival in the 1918 influenza pandemic. Proc Natl Acad Sci USA, Oct 9, 2023. 2) Kolata G, Skeletons of 1918 flu victims reveal clues about who was likely to die. New York Times, Oct 9, 2023. 3) Taylor A, The influenza masks of 1918. Atlantic, Jul 16, 2020. 4) Tanaka A, et al., Unnaturalness in the evolution process of the SARS-CoV-2 variants and the possibility of deliberate. Zenodo, Aug 15, 2023. 5) NPO邦人言論責任保証協会、田中・宮沢論文解説(オミクロン株起源), youtube, 登録日不明.        
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