投稿者:くすのき
評価システム関係はこちらに続きを書いて行きます。
アールefuさんが言われるシンプルイズベストはその通りで、なるだけシンプルな構成で、パッシブもアクティブも
公平な評価ができるシステムが組めればと思っています。
この公平な評価のキーになるのが「基準スピーカー」で、音量の基準となると同時に、前に鳴らした応募作品の
影響が次の作品に及ばないようにする役目を持っています。
たとえば、ある作品が高域にすごいピークをもっていた場合、最初は「きついな」と感じても人の耳は
それにすぐ馴染んでしまい、試聴中はそれをフラットに聞くように知覚補正が働いてしまいます。
聴いているうちに非常に鮮明で高解像度に聞こえてしまう場合があります。
その状態で、次の作品の試聴に移ると、それが大変フラットなモデルであったとしても、1曲目では
もやついた音の作品に聞こえてしまいます。
これがその作品の第一印象になり、評価が左右されるということが起こりがちです。
ですので、今回は作品を入れ替える間は「基準スピーカー」で評価音源を流し続け、前の作品の知覚補正を
消してやる役目があります。
そのためには、応募作品と基準スピーカーは可能な限り同じ再生条件とする必要があります。
また、音量合わせを行う時には瞬時に二つのシステムを切り替える必要があり、片側がONになると同時に
もう一方がOFFにならないといけません。
さらに、今回用意している自主音源は鮮度だけは市販の音源に負けないようにしたもので、ハイレゾ
ということもありCD-Rに焼いてCDプレーヤーで流すことはできません。
(一般の音源でもCD-Rに焼くと、どうしても音質が低下すると言う側面もある)
ですので、必然的にPCから出力する必要があります。
また、PMA-390をプリアンプ替わりもしくはバッファーとして使うと、アクティブスピーカーは、アンプを
2回通ることになりパッシブスピーカーに対して、どうしても不利な条件となってしまいます。
このような条件を全て満足させる方法を、ウンウンと頭を悩まして考えたのが、上にあげた評価ダイヤグラム
だったのですが、すでにいくつかのミスが見つかっていて、見直した物を下に添付します。
変更点は
1,従来のパッシブスピーカーのラインだとフェダーを通った後にPMA-390に入力することになり、
ボリュームを2度通ることになっていた問題を、フェダーを通らずにスイッチボックスから
直接PMA-390に行くようにし、PMA-390のボリュームを使って音量調整することにした。
2,XLR入力のアクティブスピーカーに対応した。
3,アクティブスピーカーのラインにバッファーアンプを入れた。
4,それに伴い、フェダーでの音量調整から、バッファーのボリュームを使うことに変わった。
シンプルイズベストという点からは、1の変更が大きいと思います。
4のフェダーからバッファーのボリュームへの変更は、実際に聞き比べてみると、音の充実感は
バッファーボリュームのほうが良く、評価上不利にはならないと判断いたしました。
各ケーブルやコネクターの評価もここ2,3日やり続けましたが、いずれも問題ありません。
一番の問題点は、これにここしばらくかかりっきりで、自分の作品の構想すら出せてないことかな(涙)