投稿者:くすのき
たまたま、オーディオルームのドアに近いところにクラウンのパワーアンプがあったので、リビングに
持ち上げました。たぶん、20年近く使ってないので動くかどうか心配でしたが、DC漏れも発振もなく
正常に動作しました。このあたり、さすがは業務用アンプ。ですが、すこしトランスが鳴きます。
ここも、さすがは業務用(笑)
で、両チャンネルのゲインを合わせ(これをやらないとマトリクス接続は本来の動作をしない)
プリに繋いで音出し。
おーーー、久しぶりに聞くアナログアンプで柔らかく雄大な音です。デジタルアンプでこのタイプの音は
聞いたことがない。とてもいやされる音。
で、MX-1の音ですが、やっぱり見事に低音が出ない。ジャズトリオを聴くとピアノとハイハットしか鳴ってない。
バスドラもベースもどこにもいない・・・
レンジ感で言えば、ダイソーの300円アンプをパソコンにつないだのに劣る。
そのかわり、低音がない分、音の粒立ちは結構な物です。
ここでの問題は、今回使ったパイオニアのスピーカーで、中高域のキャラクタで聴かせるタイプの
スピーカーでしたので、高域がそれにマスクされ、部屋を満たす感じにはなりません。
いろいろと欠点は目立ちますが、マトリクスとしての効果はなかなかのもので、アールefuさんが
言われるように、スピーカーから音が出ている感が少ない。さらには意外なほど逆相感がしない。
音がピュア。
確かに、もう少しバランスのいいスピーカーを使い、低音を出してやれば独特のポジションがありそうです。
今回MX-1を再作成してみて、いいところはある物の、欠点はストレートに実感しました。
欠点
1.ユニットの制約。このパイオニアのダブルコイルが無くなったらもう作れない。
2.真中に1個だけというのは、物凄く置き難い。
3.バランスアンプでは使えない。今回、バランスアンプ用の接続と言うのもやってみましたが、
デジタルアンプの場合は、それでもだめだということが判りました。明らかに歪んだ音が、
出て来てしまいます。たぶん、プラス側とマイナス側の波形が揃ってないのでしょう。で、
ちょっとボリュームを上げたらプロテクトがかかりました。やっぱりダメです。
作ってみて初めて分かる長所もありました。
なにしろ、作るのが簡単。箱1個だけでいいので材料費が格安。
(そのかわり、ユニット代が、倍かかりますが・・・、パイオニアのダブルコイルが安くて助かった)
F特はマトリクススピーカーのF特ってどう測ればいいのかをよく考えから測ります。
このスピーカーは10月の例会に持って行きます。