投稿者:末路
兵士A(以下A)「こいつが例の死刑囚か…」
兵士B(以下B)「ええ、何でもあらゆる処刑方法を講じても死ななかったとか…」
A「まるで冗談みたいだな…んで引き取り先の団体の名前は?」
B「えっと「輝ける智慧教団」ってなってますね」
A「マジかあの秘密結社かよ」
B「知ってるんですか?」
A「都市伝説程度だけど政治界・法曹界・財界・科学界や研究界のトップ連中も入ってるとか世界を裏で牛耳ってるレベルの奴らしいぞ」
B「すごい所に引き取られるんですね…まぁこれだけ不死身な所見せられたら興味も引くでしょうし…ってあの人が引き取り人みたいですね」
兵士2人の前にシスターが立っていた
A「貴女が引き取り人ですか?えっとお名前は…」
???「初めまして、私は輝ける智慧教団所属の「シスター・ニャテラです」
B「えっと…あの…シスターというにはその…衣服が…」
ニャテラ(以下ニ)「ああこれは私たちの教義と関係ありまして…キリスト教などでは「節制の先に救いあり」ですが私たちの教義は「己の欲望の最果てにこそ真理在り」でして…」
ニ「そしてその欲望には…無論肉欲や性欲…そう言うのも含まれていまして…ねぇ…?」
蠱惑的な声と表情をしながら豊満な胸元を強調して太腿をチラつかせる
A「すいませんこいつが不躾な質問をしてしまい」
ニ「いえいえ構いませんよ。えっと、この車いすに乗ってる方が例のお方ですか?」
A「はいそうなります」
ニ「ではさっそく私たちの施設へ引き取りますね」
B「ではこちらの書類にサインを」
ニ「かしこまりました……ハイどうぞ」
A・B「では我々はこれで失礼します」
二「お勤めご苦労様です」
ニャテラが車いすを押しながら元参謀を運んでいく
ニャテラが元参謀の耳元に顔を近づけ甘く囁くように話しかける
ニ「話はお聞きしていますよ…何でも何度も処刑をされたとか」
参「ああ…何度も死ぬような思いをした…それでもなぜか死ねなかったのだ…」
脳を蕩けさすような甘い声でニャテラが続けて言う
ニ「それはそれはさぞお辛かったでしょう…でももう何も心配する事はありません…これからはずっと私たちがあなたの全てを満たしてあげますわ」
先の話を聞いてたのもあり元参謀の顔がにやける
なお脳を蕩けさすような甘い囁きで続ける
二「しかし苦しいながらも数多の処刑という苦難を乗り越えて来たその姿は奇跡そのもの…正に…」
だが次の声を聞いた瞬間元参謀の全身が凍り付く
ナイラーテ(以下ナ)「神の御業そのものですな」
参「!!!???!!???!」
ナ「先の数多の死刑執行で君の犯したほぼすべての罪は償われた。だがまだ償われていない罪がある。それは!この私に銃を向けたことだ!!」
気が付くとかつての白塗りの広大な『世界』に移っていた
ナ「実はねこの『場所』は『表の世界』と『世界の裏側』の境界なんだよ
ナ「ああ心配しないでいいよ先ほどの言葉はきっちり守るさ、君の全てを『狂気』と『恐怖』と『絶望』でずっと満たしてあげるから」
参「や…やめろ…!やめてくれ…!」
ナ「君が今まで体験してきたのは全て「死ぬような思い」だったが安心したまえこれから先は「死んだ方がましな思い」をするだけだから」
参「何で!何でだ!!何で私がこんな思いを!!」
ナ「君があの時L君の忠告を無視したからさ…さぁ!『恐怖と狂気、絶望渦巻くワンダーランド』へ行ってらっしゃーい!」
参「嫌!嫌だ!そっちは嫌だぁぁぁ…」