投稿者:電送戦士タカシ
【???】
スコット
「…シ、タカ…シ」
タカシ
「Zzz…? スコット?しばらくは傷を癒し光のエネルギーを蓄える為俺の意識の奥深くで休眠するって話じゃ・・・」
スコット
「そう・・・その通りだタカシ、ヤプールを追って宇宙の壁を越えてこの世界に来た際にエネルギーを消費した私は君と出会いその深層意識の奥で力を蓄える事を選択したのだ」
タカシ
「そうだったね、俺がピンチの際に俺と一体化してピンチを救って貰ったもんな。改めてありがとうな
スコット
「いや、礼を言うのは私の方だ。君を私の戦いに巻き込んでしまった様ですまないと思っている・・・」
タカシ
「よせやい、どっちにしろそんな悪い奴が相手なら俺ともぶつかってた筈だしな。 それはそうとどうしたんだいスコット?」
タカシの身体は眠りについている、彼等はタカシの意識の中で会話をしていた。
スコット
「そうだ、ヤプールがこの世界に来て暗躍を重ねる内に宇宙のバランスが崩れてこの世界の地球周辺がアンバランスゾーンに突入してしまうのだ」
タカシ
「アンバランスゾーン? 何だソリャ?」
【アンバランスゾーン】
(宇宙に存在するダークマターと呼ばれる暗黒物質、惑星がその暗黒物質が多く存在するゾーンに入る事をこう呼称すると言う。
アンバランスゾーンの内部では『アンバランス現象』と呼ばれる様々な天変地異が巻き起こり、その中には眠っている怪獣が目覚めたり宇宙より何者かが襲来するような現象も起こる様だ。)
スコットはごく簡単にではあるが【アンバランスゾーン】やそれによって何かが起る危険性が増すと言う事をタカシに伝えた。
スコット
「この世界の地球圏がアンバランスゾーンに突入してしまうと今まで以上に何が起るか解らない、私はその事を忠告する為君の意識に語り掛けている」
タカシ
「そうだったのか・・・だとすれば早くヤプールを退治してこの宇宙のバランスを少しでも戻さねぇと!」
スコット
「ありがとうタカシ・・・君を撰んで本当に良かった。イザと言う時は私も力を貸そう、勇敢な少年よ・・・」
タカシ
「へへっ、よせやい照れるぜ。俺とお前でやって・・・やろ、うぜ・・・Zzzz」
そしてタカシの意識はその身体と同じ様に眠りにつき夜が明けるまでしばしの休息を得るのであった。