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投稿者:ベーダー少佐
AMX-10RCRの製作: この「裏タイガー」は、模型の製作のみを上げるべきで、プロローグなぞどうでもいい、と言うメンバーの方もいらっしゃると思いますが、AMX-10が日本ではほとんど知られていない車体なので、ほんの少し解説します。 プロローグ: 最近フランス政府が、ウクライナに提供する事を決定した事で話題になったのがAMX-10RCです。ではこのAMX-10とは一体何かというと、1980年代にAMX(イシー・レ・ムリーノー工廠Ateliers de construction d’Issy-les-Moulineaux)で開発され、当時のロシア戦車を一撃で撃破可能なAPFSDS弾を発射できる、105mmライフル砲を装備する装輪重装甲車です。ハイドロニューマチックサスペンションを採用し、ステアリング機構を持たず、内輪と外輪の速度差で方向転換するという、戦車と全く同じ駆動方式を採用しています。AMX-10は2010年代に、AMX-10RCRへの改修が行われ、欠点であったスーパージュラルミン装甲に、鋼板製スペースドアーマーが、ほぼ全周に追加されました。そのため重量が17Tから21Tに増加し、水上航行能力は無くなりましたが、RPG-7のような携帯対戦車砲で、撃破される可能性がかなり減少しました。しかしながらAMX-10は、出現当初から、あまりにもハイレベルな光学標準機やスタビライザーを装備したため、価格が従来の軽戦車よりはるかに高くなったため、フランスを除くと、極少数の国にしか採用となりませんでした。 製作工程 1.今回製作したのは、AMX-10RCRの最終型で、近代戦争での電子戦を考慮して、強力なECM装置を搭載していますが、その詳細は不明です。キットは香港のタイガーモデル1/35で、箱は一見するとタミヤ製のように見えますが、価格はタミヤキットの2倍です。写真① タイガーモデルは、T-90Mなど他社にないキットを出していますが、模型店ではほとんど流通していないので、注文しなければ入手できません。 2.AMX-10RCRの写真はAMX 10 RCR Walk Around Page 2 (primeportal.net)で大量に入手可能です。モデラーとして無視できないのは、車体上面のすべり止め塗料です。写真② そこで、このざらつき表現を、ストーンワーゲンさんに教えてもらった、タミヤ情景テクスチャーペイント表現することにました。はじめは筆で塗りましたが、うまく塗れないのでパレットナイフを使いました。 3.キットでは、キャンバス部品があるため、砲身が固定となっていますが、キャンバス部品をキムワイプで作り直し、砲身を上下可動としました。その他ハッチを可動とし、ペリスコープの裏にミラーシートを張りました。塗装前の状態が写真③です。次回は塗装です。
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