投稿者:やまだ
むめがゝにのつと日の出る山路かな
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青梅の匂い上品にいえば香り。芭蕉の此の句は晩年の俳諧理念「かるみ」の代表作。
地域にもこの句の石碑は二つある。であるが、どんな評者も青梅で詠んだとは言わない。
青梅で散策して歩いた折、山路は梅の花の香りでいっぱい。と突然のつと日の出をみた。
こんな風に場所を特定するとかなり安っぽい句になる。
しかしながら、小生はこれは翁の青梅での嘱目句だとみる。
〇青梅はさほど梅の香りは印象に残らない。武蔵野の東の外れ下総の真間あたりなら、梅の香、梨の花、菊の香はとっても魅惑にかおる。
… 武蔵野台地を衛星画像でみると、青梅の位置は山間から平野にぬける処になる。ボトルネックという。