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投稿者:SNFP幹事長 フランセン
【寄稿 "王党派"は何を意味するか】 「王党派」という言葉がある。 この国においてこの言葉は、いわゆる右翼・保守派の人物が多用してきた。 だが、王党派という言葉ほど、文脈によって意味が変化する言葉はあるまい。 そのことを理解しておかなければ、現在の政治情勢を見ると混乱してしまう。 この国では「王党派」という言葉は主に2つの文脈で使われている。 まず一つは、「スウェーデン主義」の文脈である。 これは、我々SNFPが多用するものだ。 「独立スウェーデン国家の象徴であったグスタフ5世を擁護する者たち」を意味している。 この文脈において、国王そのものは問題とならない。 独立スウェーデンを想起させるものであれば、”王”という言葉を別の言葉に差し替えてもよい。 もう一つは、読んで字のごとく「国王を支持する者」という文脈で使われている。 レジティマ派の反動政治家からグスタフ6世に忠誠を誓う伝統派、ビョークルンドを支持する協調ブロックの進歩主義者まで、さまざまな政治勢力が好んでこの言葉を使っている。 彼らは思想の違いはあれど、特定の個人に対し強い忠誠心を抱いているという点では共通している。 以上のように、王党派という言葉はそれを口にする人物の立場によって全く意味が異なってくる。 仮定の話ではあるが、グスタフ6世陛下が万一「スウェーデン的であること」をやめた場合、我々SNFPは王党派を自認することはなくなるだろう。 我々が、スウェーデン主義を掲げている限りは。
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