投稿者:電送戦士タカシ
【レザリオンコクピット内】
タカシ
「やべぇ!このままじゃ基地が危ない・・・行くぜスコット!」
スコット
(解った…行くぞタカシ!)
エネルギーを消耗したレザリオンのコクピットの中で光に包まれるタカシ
【作戦区域内】
周囲にカッ!と閃光が瞬き出現したウルトラマンスコットが怪獣の眼前に立ちはだかる
スコット
「ジョワッ!」
光の巨人が現れるとタカシの肉体と精神はスコットの奥底に引っこみ、主導権が逆転する
ストーンキング
「グゥォォォォォォン!」
スコット
「ショウ!」
目の前に現れたスコットに驚いたストーンキングは体当たりをしかけたが寸前で回避するスコット
スコット
「ジョワッ!」
ストーンキングの背に馬乗りとなって攻撃を仕掛けるスコット、だがそれがいけなかった
ストーンキング
「グゥォォォォォォン!…カッ!」
ストーンキングの角が向きを変え後方に放たれた怪線光をモロに喰らい倒れ込むスコット、ストーンキングは更に攻撃を仕掛けようと炎を吐く
タカシ
(俺の言う通りに跳ぶんだスコット!テレポートだ!制御の感覚は俺に任せてくれ!」
スコット
(タカシ?だがそんな事をすれば君の精神の消耗が・・・)
タカシ
(このままやられるよりはマシさ!俺を信じてくれスコット!)
スコット
「・・・・・・ショワ!」
倒れたスコットが頷く、倒れているスコットに迫る火焔がその身を焼く―――かに見えたがそこにスコットの姿は無かった
ストーンキング
「グゥォン?」
目の前から消えたスコットに驚いたストーンキングは驚き周囲を探すがその姿は無い
スコット
「ジェアッ!」
スコットが消えた一瞬後、ストーンキングの頭上に現れ怪線光を放つ角にキックを放ちその角を砕いた
ストーンキング
「ギャオォォォォォォォォォォン!」
角を砕かれ苦悶の声を上げるストーンキング
タカシ
(やったぜ!)
スコット
(とどめだ!)
スコット
「ショワー!」(グラニウム光線}
苦しむストーンキング目掛け放たれた光線はその身を貫き激しい爆発がストーンキングの身を光へと変えていく
ストーンキングが倒れその身に宿っていた怪獣達の怨念は天へと昇り霧散する寸前に掻き消えた
スコット
「・・・シュワッチ!」
戦いが終わり飛び立つスコット
【レザリオンコクピット内】
誰も居ないコクピット内に光が溢れその光は少年の姿を形作っていく、光が収まった時コクピットの中にはタカシの姿があった
タカシ
「ふぅ・・・何とか怪獣を倒したけど、あ、あれ・・・なんか今日はやけに疲れるな」
スコット
(無理もない、ごく短距離短時間のとは言え瞬間移動テレポーテーションを使ったのだ)
タカシ
「電送の要領でワープのタイミングや何かは俺じゃねぇと解らないから俺の感覚でやったけど・・・こりゃやっぱきちぃな」
スコット
(先程は緊急事態だった事もあり君の提案に乗ったがやはりアレは君への負担が大きすぎるな)
タカシ
「確かに疲れたけど・・・お蔭で大切なモノを守る事が出来たんだ、ありがとうスコット」
スコット
(いや、礼を言うのは私の方だ、今後は君への負担をなるべくかけないよう私も務めよう」
タカシ
「いや、俺の方こそスコットが出なくても済むようにギリギリまで頑張ってみるさ」
スコット
(タカシ・・・やはり君を撰んで本当に良かった)
タカシ
「ああ!まだまだ碌でも無ぇ事を企んでる奴はいるんだ、負けられねぇぜ・・・っと、そろそろ帰投しないと怪しまれちまう」
タカシはそう言うと疲れた身体で傷ついたレザリオンを基地まで動かしたのだった