投稿者:ウプサラ市長 ウラディミル・ウリヤノフ
……アウグスト・ヤーネフェルトは傑物だった。
本当に良い男だった。
軍人上がりで無血クーデターを企てて追放された右翼のくせに、
誰彼構わず議論をふっかけて、
それでいて爽やかで、
笑顔が人懐っこくて……、
誰でも味方にしてしまうやつだった。
だが、無残になぶり殺された。我々の同志によってだ。
目を潰され、内臓を潰され、死んだ。
アイツの若い部下が死の床でむせび泣いていた声が、いまだに耳を離れない。
私はあの姿を見て、戦いの前線から降りた。
だが私は再び立った、
ならば、あの男の意志を私は継がねばならない。
あの男の言葉を継ぐ人間はもはやいないのだから。
つまり、暴力ではなく、言論によって国家を変えるのだ。