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投稿者:kiya
イギリスに着くなり、ぼく達の初のヨーロッパ個人旅行は、洗礼の嵐だった。(笑) 最初にヒースロー空港の白タク事件が起きた。(ひろばNO.755) そして、ロンドンの地下鉄スリ事件にも遭ってしまった。(ひろばNO.761) そうこうしながらも、ロンドンを見学して、スコットランドに飛んでレンタカーで走り、あっという間に6日間が過ぎた。 そして7日目の出発の朝、オリエント急行の出発する、ロンドン・ビクトリア駅に向った。 今と違って改札は無いので、そのまま指定されたホームに行った。 いちばん端にあるホームの横に、オリエント急行専用待合室が設けられていた。 待合室の中には飲み物やつまみ類があるロビーになっていた。 出発時間が近づくと、「プルマンカー」と言われるクリーム色の「デイ・カー」が入線してきた。 チェックインが始まる時間になり、ホームには赤い絨毯が敷かれ、琥珀色のカウンターが設けられた。 なんだか、映画の一場面みたいだな~と思った。 手荷物を残して、使わない大きな荷物は預けて、最後部の荷物車両に入れられた。 車内ではさっそくフレンチのランチが出た。 昼過ぎに、イギリスの東端のドーバー駅へ。当時は、ユーロトンネルはまだ無かった。 駅に到着すると、楽隊の演奏の出迎えを受け、フェリー(シーキャット)に乗りこむ。 フェリーの中の席には、オリエント急行の、乗客の専用席カバーが掛かっていた。 ドーバー海峡をシーキャットで渡りると、 フランス側ブローニュに「ワゴン・リー」と呼ばれる濃紺の車体に金モールの、寝台車が待っていた。 やがて、3時のお茶とケーキを食べながら、車窓を眺める。 午後の日差しの中を、フランスの畑をオリエント急行はゆっくり走っていた。 レストランでの食事は、2回に分けられていて選択するが、パリで途中下車するので、早い夕食を選んだ。 夕食はフレンチのフルコースだった。 日が暮れてパリ東駅に到着し、シャンゼリゼ通りのホテルに3泊して、初めてのパリを観光した。
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