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投稿者:つくば・あべ
 はい、今回も単型の蟻種から始めます。単純だからです。  私が測定した単型はフタフシ亜科ばかりです。基本的に、野外観察をしている蟻種とその近い種を測定しているからです。正確にはヤマアリ亜科の単型種クサアリ亜属を測定してあるのですが、これは勿体ぶって出しません。ケアリに手を出したら公開します。いえ、単に種名がはっきりしないからです。  グラフは、フタフシアリ亜科3属です。上から、赤がアシナガアリ、緑がヤマトアシナガアリ、黒がモリクシケアリ、青がハラクシケアリ、茶がクロナガアリです。  縦軸が全て触角柄節長で、横軸は左のグラフから頭幅、頭長、胸長です。考察のためにY=Xの腺を入れています。  普段の部位長比較では、頭幅を基礎数値にします。頭幅分布の棒グラフを頭に浮かべながら眺めるからです。よって、横軸が頭幅のグラフばかりです。  でも触角柄節長に関しては、頭の幅よりも長さを比較したいですよね。そして、胸長は体長の代わりになる部位長となります。それで、今回は3枚を並べました。  左の頭幅では4つのグループになっています。アシナガアリは、肢だけでなく触角柄節も長いのですねえ。地中営巣なのにねえ。肢の長さと関係があるのでしょうか。気になってきましたね。こんな風に観察の幅が広がります。  中央の頭長では、3つのグループになり、アシナガアリ属では頭長よりも触角柄節長が長く、クシケアリとクロナガアリでは短いことが分かります。右の胸長では、ほぼ2つのグループになっています。考察は、自分で行なってください。特に「たなくん」は宿題です。
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