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投稿者:米田喜彦
┌ │(No.53)日時:2021年04月13日 15:32 名前:白石南花 │ │隅田八幡神社人物画像鏡銘文について石和田秀幸氏の解釈が大変に面白い。 │ │私はこの解釈は、日本書紀や日本の古代天皇のあり方を考えるうえで、 │大変に重要なものであると考えている。 │この研究については、一時は歴史雑誌などにも紹介されたが、その後あまり聞かれない。 │その理由は石和田氏自身が論文の中でも語っている通り、国語学者からの反論があったためと思われる。 │ │論文では銘文中の「日十大王」を、「曰十大王」(曰はイワク)であるとし、「曰」を「ヲ」と読み、 │「十」を「計」の略字として、「曰十大王」を「ヲケ」(ケは乙類)と呼んでいる。 │石和田氏は、「曰佐」の例を挙げている。 │しかし有力な日本語学者が、「曰」の読みは「ヲチ」のようになり、「曰」を「ヲ」と読むのは、 │略音仮名的な読みであり、時代的には新しいものであるとした。 │ │正直最初にこの論に触れたときには、私も同じような印象を受けた。 │しかし、その後魏志韓伝や三国史記の地名や人名表記を見ているうちに、 │次第に略音仮名は新しいとする見解に疑問を持つようになった。 │すなはち韓語は日本語と違い、音節構造が複雑なため、漢字の音で固有名詞を表現するのが難しい。 │必然的に漢字をあてる際には、多少の無理は仕方がなかった可能性がある。 └ ※:「曰十大王」については、私も興味があります。 _:資料としては、『古代豪族系図集覧』に、「日奉部」が載っているものですから、 _:紹介します。「曰十大王」と「日奉部」の関係は、不明です。前から疑問に思っていました。 _:(私は、)討論をするほどの材料は、持ってはいませんですので、 _:白石南花さんの投稿を読んで、勉強したいと思います。 ※:石和田秀幸氏の解釈についても、過去ログの作業が一段落したら、 _:勉強したいと思います。 PS:日本書紀(天武天皇紀)に、「財日奉造(たからのひまつり)」が、載っています。
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