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投稿者:七時雨山
北東北では、幕末から明治初年にかけて密鋳四文銭が鋳造されています。 中でも盛岡藩とその周辺では、銅と鉄の密鋳四文銭がかなりの量作られています。 鉄の方は、鉄錆が嫌われてあまり収集する方は少ないようですが、銅の方はと言えば、「江刺銭」「踏潰銭」は人気があります。どちらも鋳造地は確定していませんが、旧仙台藩領も含めた岩手県内だろうと考える人が多いようです。 その外にも浄法寺の山内柏木銭座に於いても銅の四文銭を密鋳したことが知られています。 前置きが長くなりました。密鋳銭の母銭は、踏潰銭を除き、通用銭を加工改造した「改造母銭」と通用銭から鋳写した「鋳写母銭」があります。改造母銭は、鉄四文銭用で、鋳写母銭は、銅四文銭用だと言われています。 私が所蔵している密鋳用の母銭の一部ですが、画像を掲示します。 1枚目は、明和小字を磨輪し、穿内を仕上げた物です。輪側は横ヤスリになっています。 2枚目は、明和俯永の通頭を削刀し離頭通とした物です。輪側は1枚目と同じく横ヤスリです。1枚目と同じ古銭の山から出た物のようです。 3枚目は、明和俯永(宝下星)の通用銭から鋳写した物です。輪側は縦ヤスリになっています。前蔵主は、江刺銭の母銭と考えていたようですが違うと思います。 これらの密鋳銭の通用銭をお持ちの方は、是非投稿してください。
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