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投稿者:はっちん
新型コロナのエビデンス 元記事URL⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/ 岡田正彦 新潟大学名誉教授(医学博士)  テレビでは語られない世界の最新情報を独自に分析  正しい情報を偏りなく 今週の新情報 (2023.6.19) Q ワクチン接種のもう1つのリスクとは? A ワクチン接種を繰り返し受けると、それまでと少しだけ形の異なる微生物(オミクロン株など)が体内に侵入した際、「敗者は抹殺せよ」という理論に従って免疫機能がまったく働かなくなってしまいます。このことは、2023年1月9日付の当ホームページ※1で詳しく報告しました。今週は、この事実に加え、ワクチン接種を繰り返すと、さらに困ったことになる、という新たな発見を紹介します。 (※1:記事⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page3801#3871 ) コロナワクチンを接種すると、トゲトゲ蛋白(スパイク蛋白)に対する「抗体」なるものが体内できることは、広く知られています。その抗体にはいくつか種類があり、ワクチン接種によってできるのはIgGと呼ばれるものになっています。花粉症でできる抗体(IgM)などと性質が異なっています。 ここまでは広く知られているところですが、実はこのIgGには、さらに4つの種類があり、それぞれIgG1、IgG2、IgG3、IgG4という名前がつけられています。このうち、IgG1は、イメージ通りの働き、つまり体内に侵入した異物を抑え込む働きをすることがわかっています(文献1)。 一方、IgG4のほうは、感染したあと数ヵ月してから血液中に現れ、他の抗体の働きを抑え込むように機能します。正確なメカニズムはわかっていないのですが、体内で炎症がだらだら続くのも困りますから、「過去の出来事はもう忘れよう」とばかり、反応を止めさせる仕組みのようなのです(IgG2とIgG3の関与はまだよくわかっていません)。 2023年2月6日付の当ホームページ※2では、コロナワクチンを5回以上接種すると免疫反応にブレーキがかかり、抗体などが作られなくなってしまう、という動物実験の結果も紹介しました。そのデータは、IgG1だけを測ったものでした(文献2)。 (※2:記事⇒ https://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page3801#3945 )    今週の話題は、ワクチン接種後にIgG1~IgG4のすべてを測ったという新たな研究発表についてです(文献3)。次の2つのグラフはその結果です。1つ目(の画像①⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/igg4_1.jpg )は、3回の接種をしたあと、各抗体の値が2回接種後に比べてどれくらい増加したかを割合で示したものです。どちらも、接種後の10日目に血液を調べています。 2つ目の次のグラフ(画像②⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/igg4_2.jpg )は「2回目接種の10日後」、「2回目接種の210日後」、「3回目接種の10日後」、「3回目接種の180日後」に測定したIgG4の値を、それぞれ「IgGの総量に対する割合」に換算して、表示したものです。 このグラフから、コロナワクチンを3回接種すると、時間を追ってIgG4が増加していき、半年後にピークとなることがわかります。つまり接種を繰り返し行うと、肝心のIgG1が抑え込まれ、むしろ感染しやすくなってしまうということなのです。 次のアニメ(GIF動画⇒ https://okada-masahiko.sakura.ne.jp/igg4_anime.gif )は、そのメカニズムをわかりやく描いたものです。 [YouTube:cYFMVBlCZ80:R] ↑IgG4のほうは、感染したあと数ヵ月してから血液中に現れ、他の抗体の働きを抑え込むように機能します。    IgG4は、以前から自己免疫病や発がんの原因になっている、とも言われていました。そうだとすれば、コロナワクチンが中・長期的な副作用を起こす仕組みについても、いっそう理解が進むことになります。 【参考文献】 1) Uversky VN, et al., IgG4 antibodies induced by repeated vaccination may generate immune tolerance to the SARS-CoV-2 spike protein. Vaccines, May 17, 2023. 2) Gao F-X, et al., Extended SARS-CoV-2 RBD booster vaccination induces humoral and cellular immune tolerance in mice. iScience, Dec 22, 2022. 3) Irrgang P, et al., Class switch towards non-inflammatory, spike-specific IgG4 antibodies after repeated SARS-CoV-2 mRNA vaccination. Sci Immunol, Dec 22, 2022.
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