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Re:私たちの課題
リワキーノ 投稿日:2022年08月20日 22:37 No.79
k.mitikoさん

戦争の悲惨さを知らない世代の人たちに伝えていく意味ではとても良い企画の演劇だと思います。
しかし、五木寛之氏が述べているように、戦争の悲惨さを伝えるだけでは万全では無いように思うのです。

1914年に勃発した第一次世界大戦で史上空前の大惨劇を蒙ったヨーロッパは、二度とこのような戦争を起こしてはならないと国際連盟を創設しました。
しかし、敗戦国ドイツへの過酷な賠償金を課したためにドイツ国民の不満を代弁するかのようなナチスの勃興を許し、やがて第二次世界大戦が起きました。

そして第二次大戦後、国際連合という機関を創設しましたが、結果的に常任理事国の専制主義国家ロシア(旧ソ連)、中国と自由主義国家の英、米、仏の西側諸国の対立的構造となって国連は機能不全となっています。

AIを生み出すほどの知恵を持った21世紀に生きる人類が国際紛争についてはこんな全くの進歩がない有様なのです。
人類が存在する限り、戦争は無くならないと私は思わざるを得ません。

そう思うと、如何にして起きそうな戦争を少しでも少なくするように努力すべきではないかと思うのです。
具体的に言えば、紛争の起きそうな当事国は簡単に相手に戦争を仕掛けられないような策を講じるのです。

プーチン大統領はウクライナ侵攻を検討したとき、ウクライナが西側諸国の軍事的援助を受けて半年に及ぶ激しい抵抗を示す可能性を予測していたら侵攻はしなかったでしょう。
プーチン氏は相手、ウクライナとゼレンスキー大統領を見くびったのです。

このように相手国に見くびられることを国際政治ではパワー・オブ・バランスの空白を作る、と言います。
この空白を作るのが危険なのです。
このように、空白に乗じてうかつに攻め込んだら痛い目に遭うという予測を相手国に植え付けるのが大事でありますが、そもそも空白を作ってはいけないのです。

この空白を作らないためには外交も大事ですが、防衛力強化は絶対に避けられない必要事と思います。




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