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陸奥(みちのく)への想い
リワキーノ
投稿日:2023年11月20日 23:15
No.309
讀賣新聞の11月18日夕刊のコラム「よみうり寸評」に載った記事です。
東北地方の人たちの律儀さ、優しさを表しているようで東北地方に深い思い入れがある
私は心がほのぼのとする思いでした。
(寸評記事)
2013年に公開された映画「謝罪の王様」には、様々なお 詫わ びのテクニックを指南す
る〈謝罪師〉が登場する◆起こしてしまった失敗の重大さに応じて、頭を下げる角度と時
間を変える。パフォーマンスを駆使して窮地をしのごうとするそんな姿勢と対極にある
のが、秋田の人々の姿だろう◆秋田の知事が愛媛の名物「じゃこ天」を「貧乏くさい」と
けなした。すると秋田県民の皆さんは、誰に指南されたわけでもないのに「うちの知事
が大変な失礼を…」と平謝りして次々とじゃこ天を買い求めた。おかげでじゃこ天の知名
度は一気に上がって、今週には秋田と四国4県の合同物産展が東京で開かれるまでに◆今
回の騒動と映画の世界には、通じる部分がないわけでもない。阿部サダヲさん演じる謝
罪師いわく、〈謝りたい人が謝れば、謝ってほしい人は笑顔になる。世界はもっと平和
になる〉◆物産展で愛媛の知事は、秋田の知事に「じゃこ天入りのきりたんぽ鍋を」と笑
顔で提案していた。平和な落としどころである。
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