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ネイバル・オフィサーのユーモアセンス
リワキーノ
投稿日:2023年10月12日 07:55
No.302
過去にも 「談話室」で紹介した文藝春秋誌に掲載されたエピソードですが、我が国海自
の将官のユーモアセンスを紹介するのに格好な話なので再度紹介します。
2000年7月4日、20世紀最後のアメリカ独立記念日を祝う洋上式典に参加するため、世界
各国の帆船170隻、海軍の艦艇70隻がニューヨーク港に集結した。
翌日の5日に英国の豪華客船「クイーン・エリザベス2世号」が入港してきたのだが、折
悪しくも2ノット半の 急流となっていたハドソン河の流れに押された巨大な客船は、あ
れよあれよと言う間もなく、係留中の我が海上自衛隊の自衛艦「かしま」の船首部分に
接触してしまったのである。
着岸した「QEⅡ」からすぐさま、船長のメッセージを携えた機関長と一等航海士が謝
罪に やってきた。
相手の詫び言に対応した「かしま」艦長はこう答えた。
「幸い損傷も軽かったし、別段気にしておりません。それよりも女王陛下にキスされて
光栄 に思っております」
これが何千人もの船乗りたちの間で大評判になり、ニューヨークだけでなく、ロンドン
にも伝わって「タイムズ」や「イブニング・スタンダード」も記事にし、日本のネイバ
ル・オフィサーのユーモアのセンスを評価する声が高かったそうである。
画像は練習艦「かしま」
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