ひろば
投稿は会員のみ。画像をクリックすると拡大されます。 投稿者名(青色)をクリックすると,フォームメールを送信できます。
| 新規投稿 | トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 |

お名前
メール
タイトル
画像添付





編集キー ( 記事を編集・削除する際に使用 )
文字色


タジキスタンの旅 (15) まとめ
雪谷旅人 投稿日:2019年09月09日 09:22 No.448
今回はタジキスタンの首都ドシャンベからワカン渓谷,パミール高原を経てキルギスのオシュへ,さらにカザフスタンのアルマトイへ至る長距離の旅だった。灼熱の昼間,極寒の夜,標高4000mの高山,悪路の連続,通信手段の途絶……過酷な条件にもかかわらず,全員無事帰還したことをまず喜びたい。

パミール高原の絶景は予想以上に素晴らしかった。アタカマ砂漠を思わせる荒涼たる風景,心を和ませる美しい湖。ここでゆっくり過ごし,もっとハイキングを楽しみたかった。アフガニスタンとの国境沿いを走るワカン渓谷はあまりにも長く,冗長な感じがする。パミール高原へのアプローチはChorogからAlichurへのショートカットを利用すれば少しは短くなるが,それでもかなりの長距離だ。キルギスのSary TashへはIrkeshtam峠を越えれば少しは近いが,この峠は中国政府により外国人には閉鎖されている。今のところ,オシュからの往復が一番便利なようだし,ツアーも多く出ている。今後パミール高原へ行かれる方は,このルートを検討することをお勧めしたい。

タジキスタンはアジアの最貧国と言われるように,インフラも宿泊設備も食事も最悪。毎晩出てくる羊肉と野菜の煮込みには辟易した。キルギスに入って,ようやくおいしい食べ物にありつけた。オシュのアレイ渓谷での乗馬は最高! アルマトイからBig Almaty Lakeへのツアーもよかった。

中央アジアの3カ国を回ってとくに感じたのは経済格差だ。カザフスタンのアルマトイには高層ビルが立ち並び,この地域の経済を引っ張る力がある。観光資源の多いこの地域はインフラ整備が進むとさらに魅力的な地域になるだろう。ハードもソフトも未熟なこの地域は,発展の余地が大きい。