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海渡る北斎
雪谷旅人
投稿日:2023年12月04日 14:12
No.1973
神山典士著「海渡る北斎 波の伊八と19世紀のインフルエンサー林忠正」
(冨山房インターナショナル,2023年11月刊)
北斎の絵(版画)は海外,とくにフランスで認められ,ゴッホやモネの作風に大きな影響を与え,その後印象派という大きな流れを作った。「神奈川沖浪裏」はGreat Waveと呼ばれ,「モナリザ」と並ぶ芸術作品とされている。北斎は「この1000年間で人類に最も貢献した100人」にLIFE誌にただ1人日本人として選ばれている。
一方,北斎より9歳年上の伊八という彫刻家は房総で活躍し,多くの神社仏閣に彫刻を残している。その中にGreat Waveとそっくりの彫刻がいすみ市の行元寺にあり,北斎はこの彫刻を見たに違いないという。波を横から見るという独特な視点が共通だからだ(添付No.2)。本書では北斎を始め日本文化を海外に広めた林忠正の紹介も記されている。(ひろばNo.885には「北斎と応為」という本を紹介している。北斎の日常が詳しく描かれている。)
ちょうど南房総へ観光に行ったので,「鴨川市郷土資料館」に立ち寄った。伊八生誕の地である。(いすみ市へは行けなかった。)伊八の作品が展示されており,その繊細さと彫りの深さに驚いた(添付No.3)。