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テオティワカンを掘る
雪谷旅人
投稿日:2023年07月23日 09:54
No.1769
杉山三郎著「メキシコ古代都市の謎 テオティワカンを掘る」
(朝日新聞出版,2023年6月刊)
テオティワカン帝国は紀元前後から7世紀ごろまで栄えた大都市で,最盛期には10万人の人口を擁していた。3つの大きなピラミッドを含む都市計画が整然と行われていた。エジプトのピラミッドとは大きな違いがある。王が葬られているのは同じだが,葬られたのは地下トンネルの一番奥。上部には多くの人や動物の生贄があった。人の多くは後ろ手に縛られており,捕虜らしい。動物はジャガーやガラガラヘビなど,遠隔地で獲られたものもある。戦利品とみなされる。
ピラミッドの四辺は天文学に沿っており,特定日の日出,日没に相当する。ピラミッドの頂上からは金星やスバル座などの天体を何世紀にもわたって観測した。その精度に驚く。著者はそのようなテオティワカンの謎を追求し発掘に40年を注ぎ込んだ。多くのカラー写真を含む貴重な本だ。
ところで,siriusさんの「世界一周の旅」の最初に訪れるのはテオティワカンです。行かれたら,ぜひ「月のピラミッド」に登り,「死者の大通り」を見渡して都市の全貌をつかんでほしい(写真)。一番大きいのは「太陽のピラミッド」だが,「月」の方が見通しがよさそうだ。実は私も若いとき「太陽」に登ったことはあるが,そのときは知識がなかった。頂上では物売りが店を広げていた。行かれる前にこの本を読むか下記の展示会を見学されることをお勧めします。
いま東京国立博物館で「特別展 古代メキシコ」が開催されている。
https://mexico2023.exhibit.jp/