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ゴールド・ボーイ
組長
投稿日:2024年03月16日 11:05
No.574
《平成「ガメラ」3部作の金子修介監督が岡田将生を主演に迎え、殺人犯と少年たちが繰り広げる心理戦の行方を描いたクライムサスペンス。
「バッド・キッズ 隠秘之罪」のタイトルでドラマ化され中国で人気を集めたズー・ジンチェンの小説「悪童たち」を原作に、舞台を沖縄に移して映画化した。
実業家の婿養子である東昇は、ある目的のため、義理の両親を崖の上から突き落として殺害する。
それは完全犯罪のはずだったが、3人の少年少女がその現場を偶然にもカメラでとらえてしまう。
それぞれ複雑な家庭環境や家族の問題を抱える少年たちは、東を脅迫して大金を手に入れようと画策するが……。
岡田ふんする殺人犯と対峙する3人の少年少女を「リボルバー・リリー」の羽村仁成、特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」の星乃あんな、「ラーゲリより愛を込めて」の前出燿志が演じ、黒木華、松井玲奈、北村一輝、江口洋介らが脇を固める。》
評価が抜群のサスペンスです。
サイコな大人と子供との対決がすこぶるスリリングで、ドキドキ緊張感が止まりません。
話の展開がまるで読めず、どこに向かうのか不安なままの展開に痺れます。
二人ともしっかりした準備をしていて、頭のいい犯罪者の虚々実々の駆け引きが楽しめます。
といって、殺し合いですので楽しいというのは不謹慎です。
どちらを応援するということでもありません。
でも、子供達にはその家庭環境に問題があり、少し同情の余地もあることはありますが。
舞台を沖縄にしたことにより、警察の捜査やその裏側に説得力が生まれました。
沖縄の人には悪いですが、離島で僻地で閉鎖的なイメージですので。
断崖や法事の慣習もうまく生かされています。
二転三転四転、この展開のうまさには脱帽です。
原作やドラマはどうか知りませんが、見事に着地しています。
続編があるっぽいのはいらんかったなあ。
子役たちの演技も素晴らしく、岡田将生の演技に引けを取りません。
怖ろしくも面白い、こういうのは大好きです。
2024年。129分。TOHOシネマズ梅田。4.0。
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