映画同好会
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鉄道員(ぽっぽや)
組長 投稿日:2024年03月04日 19:55 No.571
《2014年11月10日に逝去した名優・高倉健が1999年に主演。
鉄道員ひと筋に生きてきた男性(高倉)が、自身の人生を振り返る……。
原作は浅田次郎の直木賞受賞作。
140万部突破の大ベストセラーとなった、浅田次郎の直木賞受賞作を映画化。
「あ・うん」「ホタル」などヒット作を数多く送り出した高倉と降旗康男監督の名コンビが、引退間際の鉄道員が体験する小さな奇跡を描き出した。
不器用にしか生きられなかった男性の人生を、雪の中にたたずむ姿だけで体現した高倉の存在感は圧倒的。
高倉が大竹しのぶ、小林稔侍、広末涼子、志村けんらの豪華な俳優陣と織り成した共演も見ものだ。》

つい最近、原作を読んで感動しましたので、初鑑賞。
評判は良かったのですが、未見でした。
というのも、降旗康男監督はあまり好みじゃないので。

悪くはないのですが、これはというところがないのです。
本作もそんな感じのままでした。
たとえば、感動的なシーンになると、音楽が盛り上げ、顔もアップになっていかにもなシーンになります。
そして、セリフで感動させるということになります。

セリフによる感動は、いかにもですが不自然さがぬぐえません。
普通こんな言葉を言うことはないでしょう。
まあもういいか。

原作は短編です。
映画化に際して、エピソードを増やして膨らましています。
それが悪いとは言いませんが、印象が少し薄まったのは否めません。

クライマックスはやはりジーンときますが、これは原作の力かな。
本作はそこでもセリフの説明があり、いやそれいらんでしょう。
少女が健さんにキスするシーンは、やはり違和感があります。

終わり方もスパッとしてほしかったです。
木村大作カメラマンの撮影は美しいです。
北海道、雪景色、汽車、いいなあ。

志村けんの映画出演、貴重なのですが、ほんのちょい役なのが残念でした。
豪華出演者なのですが、心にはあまり響きませんでした。

原作を超えるのは至難の業ですけど、仕方ないですね。

1999年。112分。BS松竹東急。3.7。




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