映画同好会
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博奕打ち 総長賭博
組長 投稿日:2024年01月21日 20:32 No.554
《鶴田浩二主演の「博奕打ち」シリーズ第4作で、同シリーズ中の白眉というにとどまらず、数々の作品が量産された東映任侠映画史上の最高傑作との呼び声も高い屈指の名作。
本シリーズの演出を今回初めて手がけた山下耕作監督が、名脚本家・笠原和夫が書き上げたギリシャ悲劇のように凝縮された運命劇を格調高く映画化。
親分の跡目争いを契機に敵味方に二分されることになった身内同士が、血で血を洗う壮絶な死闘を繰り広げて屍の山を築いていく様子を、間然するところのない演出で見事に描き切り、圧巻のドラマを構築。
公開時に、あの三島由紀夫をして「これは何の誇張もなしに“名画”だと思った」と言わしめ、それまで世間で冷遇視されていた任侠映画への評価を一変させることになった。》

噂には聞いていましたが、未見でありました。
ヤクザ映画は苦手ですので。

題名はあんまり内容とはリンクしておりません。
身内同士が殺し合うという悲劇で、全く救いがありません。

とにかく面白い展開でした。
よくある跡目争いかと思いきや、予想を超える展開になっていきます。
誰も幸せにならないという、確かにギリシャ悲劇のようです。

鶴田浩二、若山富三郎の義兄弟、跡目を継ぐ名和宏もいい役でした。
悪役がちょび髭の金子信雄、憎々しいですがちょっと軽いかな。
女性にも矜持が描かれ、容赦ありません。

「任侠道か……そんなもん俺にはねえ……俺は、ただの、ケチな人殺しなんだ……」

「仁義なき戦い」に通じるリアリズムでした。
全く美化していないのがすごいです。

さすが傑作の名に恥じない作品でした。

1968年。95分。日本映画専門チャンネル。4.0。




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