映画同好会
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最後の決闘裁判
組長 投稿日:2022年01月17日 21:50 No.240
《「グラディエーター」のリドリー・スコット監督がマット・デイモン、アダム・ドライヴァーら豪華キャスト陣を迎えた歴史ドラマ大作。
実話に基づき、14世紀にあった“決闘裁判”を再現。
中世のヨーロッパ、一部の国々では裁判の原告と被告の決闘の結果をもって判決にした。
そんな理不尽な“決闘裁判”を現代、名手スコット監督は出演者でもある「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」の名コンビ、デイモン、ベン・アフレックらによる脚本(E・ジェイガーによる「決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル」が原作)を得て再現。
ある事件を複数の視点から見た日本の黒澤明監督の「羅生門」のスタイルを踏襲し、観客を考えさせる。
ドラマ「キリング・イヴ/Killing Eve」のジョディ・カマーも熱演。》

3章立てになっています。

①マット・デイモンの真実
②アダム・ドライヴァーの真実
③ジョディ・カマーの真実そして真実

ですから、第3章が真実です。
男どもは自分勝手に解釈しております。
同じシーンを視点を変えただけで、少しずつ違って見えるところが面白いです。

事件はマット・デイモンの妻ジョディ・カマーと彼の友人アダム・ドライヴァーとの間の性行為です。
これが強姦か和姦かということです。
当時の女性(今でもかもしれません)はほとんどが泣き寝入り。
そんな中、人目を気にせず、恥も気にせず、堂々と訴えた彼女は何という人なんでしょうか。

その行為だけじゃなく、男への、そして時代への怒りであったのでしょう。
①夫は妻を跡継製造器としか思っていません。
②嫌よ嫌よも好きのうち、彼女は喜んでました。

決闘で夫が敗れれば、彼女は全裸で火炙り。
勝者は、神が審判を下すということで決まります。

アダムからイブが生まれた、女は男に従属、そんな馬鹿な。
リドリー・スコット監督の描く女性はいつも強いです。
本作でも彼女の強さが光っています。

少し長いですが、章立てで描くことで、興味深く観られました。
ヒットしなかったみたいですが、これもなかなか重厚ないい作品でした。

リドリー・スコット監督、1937年生まれ、まだまだ精力的に活躍です。

2021年。153分。4.0。WOWOW。




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