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るろうに剣心 最終章 The Beginning
組長
投稿日:2021年06月05日 18:21
No.124
《和月伸宏の人気コミックを監督の大友啓史と主演の佐藤健で映画化したシリーズの最終章となる2部作の第2弾で、主人公・緋村剣心の原点を描いたアクション大作。
幕末を舞台に倒幕派の影の暗殺者として名をはせた緋村抜刀斎こと剣心の左頬に刻まれた十字傷の謎、不殺(ころさず)の誓いを立てた理由などが明かされる。
佐藤をはじめ、妻の雪代巴を有村架純、桂小五郎を高橋一生が演じるほか、村上虹郎、安藤政信、北村一輝、江口洋介などが出演する。》
というわけで、鑑賞してきました。
過去に遡る話というのは、リスクを伴います。
一番大きなものは、結果が分かっていること。
つまり、ここでは死なないとか、ケガしないとか、こいつが敵かどうかとか自明の理です。
早い話がサスペンスはなく、ここで感動させられるのだろうというのが分かるわけです。
特に本作は「The Final」の中で出てくるシーンの詳細を描くのですから、セリフまでわかっているのです。
それだけのハンデを背負って、最終作に持ってくるというのは、ものすごい自信というか、無謀というか。
スタッフとキャストの並々ならぬ挑戦なのです。
で結果的にどうだったかというと、成功作といえると思います。
今までのシリーズ作と決定的にテイストが違います。
他作では原作が漫画ということもあって、かなり荒唐無稽感やユーモアもありました。
しかし、本作はそんなものはなく、シリアスな幕末時代劇になっておりました。
アクションシーンもありますが、リアルなものになっています。
アクション映画といえなくもないですが、それよりも恋愛映画といってもいいかもしれません。
ここで注目は、やはり有村架純です。
まるで笑顔を見せない彼女、素晴らしいです、凛とした美しさです。
彼女の薄幸さがひしひしと伝わります。
シリーズを全く観ておられない方も本作を観てください。
何も知らなくても分かりますから。
ここから始まる物語ですから当たり前ですが。
アクションは今回が一番残酷でしょう。
不殺(ころさず)の誓いを立てる前ですから、本物の人殺しです。
文字通り血の雨、血飛沫が飛びます。
色彩も明るくなく、抑えた色彩に徹し、雪の中のあのシーンは絵画的。
「平和のための戦いなど本当にあるのか」
2021年。137分。イオンシネマ高の原。4.0。
組長
投稿日:2021年06月15日 23:50
No.129
本日はお疲れさまでした。
有村架純を今一度観たいという、私のわがままにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
まずまず好評でほっとしております。
これを機に全作を観ていただくのいいかもです。
ただし、テイストが違いますので違和感があるかもしれません。
さて、2回目です。
やはり1回目ではわかりにくかったところが、ちゃんと描いてあることに納得しました。
どの作品でもそうですが、1回目はストーリーを追っていますので、割と気づかないシーンがあります。
どこを観ていたんだか。
また、2回目のせいもあるかもしれませんが、同じシーンの繰り返しに少しくどさも感じました。
「Final」にも出てくるシーンが本作にも何回も出てきます。
それと、やはり説明セリフが少し気になります。
表情や目で分かるのにね。
佐藤健と有村架純のキリっとしたたたずまい、セリフなしでも十分の演技力です。
とまれ、本作のラストは第1作の最初と全く同じ。
これで完結、うまくまとまりました。
漫画の実写化、新しい時代劇、映画史に残りそうです。
梅田ブルク7。
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