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夢売るふたり
西川美和 投稿日:2022年08月14日 13:43 No.984



夢売るふたり(邦画) 2012年 邦画年間興行収入ランキング39 ランク外   *邦画ランキングは興行収入10億円以上

東京の片隅で小料理屋を営む貫也と妻の里子。店は小さいながらも順風満帆だったが、火事で全てを失ってしまう。ある日、貫也が常連客と一夜を共にし、すぐに里子の知るところとなるが、里子は結婚詐欺で金をだまし取ることを考案する。結婚願望の強いOLなど寂しい女たちの心の隙につけ込んで、店を再開するための資金を稼ぐ二人。しかし、夫婦の関係に影が差し始める……

監督 西川美和 代表作 『蛇イチゴ』『ゆれる』『すばらしき世界』
脚本 西川美和 
音楽 モアリズム *日本の3人組リズム&ブルースバンド
主演 松たか子(里子) 代表作 『四月物語』『告白』『小さいおうち』


上映時間 137分


登場人物

市澤里子: 小料理屋「いちざわ」の女将。

市澤貫也: 里子の夫の板前。(阿部サダヲ) 代表作 『なくもんか』『謝罪の王様』『死刑にいたる病』

棚橋咲月: 独身で実家暮らしの女。(田中麗奈) 代表作 『がんばっていきまっしょい』『はつ恋』
睦島玲子: 常連客。(鈴木砂羽) 代表作 『愛の新世界』
太田紀代: 風俗嬢。(安藤玉恵) 代表作 『松ヶ根乱射事件』『ぐるりのこと。』『そらのレストラン』
木下滝子: シングルマザー。(木村多江) 代表作 『怪談』『スターフィッシュホテル』『ぐるりのこと。』
皆川ひとみ: ウェイトリフティングの選手。(江原由夏) 代表作 『ただいま、ジャクリーン』

岡山晃一朗: 貫也の友人。(やべきょうすけ) 代表作 『クローズZERO シリーズ』


【起】
早朝の青果市場。夫婦で小料理屋を営んでいる市澤貫也と里子の二人が、手分けをして仕入れをしている。

いつものように店を営業していた二人。店は賑わい、二人は忙しく働いていた。しかし、少し目を離した隙に、焼き鳥を焼いていた火がメニューの短冊に着火してしまう。そして、お店はそのまま全焼してしまう。

馴染みで、火事の当日にお店で飲んでいた岡山晃一朗は病院に運ばれてしまう。晃一朗を見舞いに行った貫也夫婦。晃一朗の妻から、時間をあけずにお店を始めた方がいいとアドバイスを受ける。

財産の尽きた夫婦は、アルバイトに出て再出発を図る。里子はラーメン屋で、貫也は日本料理屋で板前を始めた。しかし、料理人のプライドがある貫也は、魚を雑に扱う板長と揉めてクビになってしまう。

貫也は、お店が全焼したことを友人に言い出せずにいた。さらに、真面目に働く里子に愚痴をこぼすようになる。

その頃、貫也のお店の馴染みだった睦島玲子という女が、事故にあった不倫相手を見舞うために病院にいた。しかし、医者だった不倫相手の弟が、玲子に手切れ金を渡す。

【承】
酔いつぶれた玲子は、駅のホームで同じく酔っていた貫也に出くわす。お互いの寂しさを埋めるかのように、二人は関係を持ってしまう。

貫也は玲子に、里子が不憫でならないと語る。話を聞いた玲子は、一発殴る代わりに手切れ金を貫也に渡す。

貫也を一晩中探し回っていた里子のもとに、お金を持って喜んでいる貫也が帰ってくる。友人が貸してくれたこのお金で店を始めようと喜んでいる貫也だったが、すぐに嘘だとバレてしまう。怒った里子は貫也を非難する。そして、ある企みを思いつく。

都内の高級料亭で働き出した貫也達。お店で食事を摂っていた棚橋咲月は、妹に結婚しないことを非難されていた。里子は白い手拭いを貫也に渡し、貫也は咲月が流した涙をその手ぬぐいで拭く。里子の思いついた企みとは、玲子のように寂しい思いをしている女を見つけ、結婚という夢を与えることでお金を巻き上げるという企みだった。

同時に複数の女性を騙していた貫也達。咲月も同様に上手く騙されていた。そして、お金を巻き上げられるのだった。咲月が店に行くと、貫也達はすでにお店を辞めていた。

【転】
貫也達は、騙した女から取ったお金の借用書を貼っていた。それを見て、いつか倍にして返そうと二人は誓う。

再び資金集めのために働き始め、詐欺を企む貫也達。しかし、今度の店はお客が少なくてターゲットが見つからない。そこで里子は、お見合いパーティーに参加して新たなターゲットを探す。

お見合いで会った皆川ひとみという女に近づく里子。彼女はウェイトリフティングの選手だった。兄だと偽って、ひとみと貫也を引き合わせた里子。その場で里子は貫也に、ひとみの姿が見苦しく、貫也がかわいそうだと言い出す。貫也はそれに怒り、そんなことを考える里子の方が気の毒だと突きかえす。

順調にひとみを騙す貫也達。里子は、自分たちのお店でひとみに自分が病気だと嘘をつく。そんな姿を見て、貫也はシャレになってないと里子を非難する。シャレになってないのは私達だと言い返す里子。まだまだ足りないと言う里子に、その足りないはお金じゃなくて腹いせだと貫也は言い返す。

それでもひとみからお金を借りようとした貫也。しかし、医療制度に詳しかったひとみに嘘が通用せず、誤魔化すために怒ってその場を逃げ去る。ひとみは、私は怪物じゃないと言って貫也が去っていくのを見つめている。

以前に出会った、デリバリーヘルスをしている紀代のもとへと向かった貫也。紀代はカナダへと留学するためにお金を貯めていたが、すぐに貫也にお金を渡そうとする。紀代は、前の夫からお金をむしり取られており、お金を渡すことに抵抗がないかのようだった。そこへ前の夫が訪ねてくる。話し合いの末に前の夫は去り、紀代は貫也にお金を渡す。

【結】
物件も見つけ、新しいお店への準備が進む貫也達。その頃、ひとみが足を怪我してしまう。病院へお見舞いへと行った貫也。そこには、ひとみから里子の手術代として300万円が用意されていた。

次のターゲットを、木下滝子という女に決めた貫也。その頃、咲月が堂島という探偵を雇って貫也のことを調べていた。

滝子のもとへ行ったきり、お店に帰ってこなかった貫也。翌日、里子は滝子のもとを訪れる。そこには、工場の一員として働く貫也の姿があった。雨の中、里子はその場を去る。そして道端で玲子を見つけ、一礼される。

貫也が滝子の息子である恵太と料理をしているときに、咲月を連れた堂島が訪れてくる。修羅場になったところで、恵太が堂島の背中を刺してしまう。

幾月か経ち、恵太の罪を被った貫也は傷害罪で刑務所に入っていた。ひとみはウェイトリフティングの指導者になり、紀代のもとには前の夫が姿を現す。咲月は一人暮らしを始め、恵太と滝子は元の生活に戻っていた。玲子のもとには、市澤のマークの入った現金入りの封筒が届けられる。

里子は魚市場で働くようになり、貫也は刑務所内の食事を作る係に割り当てられる。二人が働く空からは、カモメの鳴き声が聞こえる。

The End_MIHOシネマ


みんなの評価 3.3/5.0

最高 (^0^)

総じて、女性ならではの素晴らしい脚本、演出であったと思います。
パンチの効いたストーリー、どんでん返しの結末だけが全てと思っているのなら、この様なテーマ性の映画を観るべきではありませんし、評価をしてほしくはないですね…。

最低 ( ` 3´)

全くもって、(登場人物)誰にも共感出来ない映画。
なぜこんな映画を作ったのか理解に苦しみますね。本当に気持ち悪い。




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