画像掲示板~シネマ~


| トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 | ▼掲示板作るならRara掲示板 |

ゲティ家の身代金
リドリー・スコット 投稿日:2021年01月03日 14:30 No.719



ゲティ家の身代金(原題: All the Money in the World 米・英合作) 2017年 全世界年間興行収入ランキング100 ランク外

1973年、夜のローマをぶらつくひとりの青年が、何者かに誘拐される事件が発生。青年の名はジャン・ポール・ゲティ3世。その祖父のジャン・ポール・ゲティは巨万の富を持つアメリカの石油王であり、誘拐犯グループは早速、孫の身代金として1700万ドルという大金を要求。しかし彼は、その支払いを断固として拒否してしまう。ポールの母親のアビゲイルは、絶望的な状況下、息子をなんとか無事生還させるべく懸命に奔走する……

監督 リドリー・スコット 代表作 『ブラック・レイン』『テルマ&ルイーズ』『グラディエーター』
脚本 デヴィッド・スカルパ 代表作 『ラスト・キャッスル』『地球が静止する日』
音楽 ダニエル・ペンバートン 代表作 『スティーブ・ジョブズ』『ゴールド/金塊の行方』『マザーレス・ブルックリン』
主演 ミシェル・ウィリアムズ(ゲイル) 代表作 『ブロークバック・マウンテン』『シャッター アイランド』『マンチェスター・バイ・ザ・シー 』
原作 ジョン・ピアースン 『ゲティ家の身代金』

上映時間 133分


登場人物

アビゲイル・ハリス: ジャン・ポール・ゲティの三男・ユージンの妻。通称 "ゲイル"。

ジャン・ポール・ゲティ: 大富豪。(クリストファー・プラマー) 代表作 『サウンド・オブ・ミュージック』『王になろうとした男』『手紙は憶えている』

ジョン・ポール・ゲティ3世: ゲイルの息子。(チャーリー・プラマー) 代表作 『シェア 私に何が起こったか』『荒野にて』

フレッチャー・チェイス: ゲティのもとで働く元CIA諜報員。(マーク・ウォールバーグ) 代表作 『ブギーナイツ』『ディパーテッド』『パトリオット・デイ』


【起】
ジャン・ポール・ゲティは1940年代にサウジアラビアから石油を買い付け、国内に輸入することに成功。それにより世界一の大金持ちになる。息子のゲティ2世とは長いこと疎遠だったが、息子の妻・ゲイルの助言もあり、復縁することとなった。孫のポールに高価な石像をくれたり、ゲティ2世を副社長に任命したりと手厚い歓迎をするが、金持ちになったことで2世は堕落してしまう。夫に愛想をつかしたゲイルは離婚を申し出る。養育費や遺産などは一切受け取らず、子供たちの親権のみを手にして夫と縁を切った。

1973年、ゲティの孫のポールが誘拐された。ポールの母であるゲイルの元に犯人から電話が掛かってくる。彼らはラピトーリという集団で、交渉役の男はチンクアンタと名乗った。身代金として1700万ドルを要求。ゲイルはすぐさま義父のゲティへ電話をかける。だが、ゲティは孫の誘拐事件よりも、株取引の数字のほうが気になっていた。後日、ゲティはテレビで身代金は支払わないと発表。それを見たゲイルは驚愕する。

【承】
ゲティは雇っている元CIA諜報員のフレッチャー・チェイスに、ポールの救出を依頼した。チェイスはゲイルと行動を共にする。憲兵本部へとやってきた二人は、担当のコルヴォ捜査官に世界中から届いた手紙を見せられる。それは全部、ポールを誘拐したので金を払えという便乗犯たちからの手紙だった。

チェイスはある集団と接触する。彼らの話ではポールとは友達で、以前から狂言誘拐をしてゲティからカネをせしめようと計画していたという。今回の事件も、ポールが彼らとは別の者たちと行った狂言なのではないか、と。チェイスはそれをゲティに報告し、ポールの調査は打ち切られた。

コルヴォからポールの遺体が発見されたと連絡が入った。ゲイルとチェイスは確認に行くが、焼け焦げた死体は別人だった。死体は誘拐犯の一味で、身元を洗ったところ、チンクアンタが仲間だと分かる。コルヴォは彼らのアジトを見つけて突入するが、そこにポールの姿はなかった。ポールは、すでに投資家に売り飛ばされていたのだ。

チェイスは、ゲティに狂言誘拐ではなく、本当に誘拐されていることを告げる。投資家の手に落ちた今、ポールに身体的な危険が迫っていると説明。だが、それでもゲティは金を払わない。

【転】
ゲイルとチンクアンタは交渉の電話を続けるが、押し問答ばかり。そんな時、ポールは作為的に火事を起こし、監禁場所から脱出に成功する。警察署に逃げ込み、ゲイルに電話をかけるが、そこに投資家が現れ、電話は切られてしまう。

身代金を用意できないゲイルは、ポールがゲティからもらった石像を思い出す。ゲティは120万ドルになると言っていた。ゲイルは石像をサザビーズに持っていくが、安い土産物だと言われる。事実、それはカピトリーネ博物館で販売されており、15ドルだった。

投資家に捕まったポールは、耳を切り落とされてしまう。耳はコルヴォの元へと送られてきた。確認に来たゲイルとチェイスは、耳の写真を新聞に載せたいという申し出を受ける。金を払うと言われたが、ゲイルはそれを拒否。代わりにその新聞を1000部ほしいと言う。その1000部は、全てゲティへと届けられた。

ゲティ社の者から、ゲティが身代金を払うことを決めたと連絡がきた。だが、身代金を払うのは税金控除が目的で、払うのではなく、貸すのだという。しかも貸し付けの条件には、ゲイルの親権を元夫に渡すことも含まれていた。ゲイルはしぶしぶサインをする。しかし、ゲティが用意した額は100万ドルしかなかった。身代金の金額は400万ドルまで引き下がっていたが、あと300万ドル足りない。

【結】
ゲイルは秘策に打って出る。彼女はテレビで身代金を全額支払うことを決めたと発表。金がないことを知っているゲティは驚き、チェイスを呼びつけると説明を求めた。チェイスは説明を拒否し、代わりに今までのゲティの行いを罵倒し、立ち去っていく。

ゲイルの行動とチェイスの言葉が効いたのか、ゲティは身代金を支払うと言ってきた。電報には、“金も子供もやる”と打たれていた。

車を走らせ、身代金を受け渡し場所に置いてきたゲイルとチェイス。しばらくして電話が鳴り、ポールを解放したと告げられる。だが、警察の手が迫っていると知った投資家は、一味にポールを殺せと命令。殺される前にポールを見つけ出したゲイルとチェイスは、そのまま車で国外に脱出した。

ゲティは集めた美術品の中で息を引き取っていた。後日、ゲイルはゲティ社に呼び出される。彼らが言うには、ゲティという王がいなくなり、相続人はゲイルの子供たち。彼らが成人するまでゲイルにゲティの代わりをやってほしいとのことだった。

彼らの提案を受け入れたゲイルは、ゲティの美術品を整理しはじめる。ポールはすっかり元気を取り戻した。事件解決を手伝ってくれたチェイスはゲティ家を去っていく。これで全て大丈夫と呟くゲイルを、ギリシャ神話の神々の頭部像に交じって、ゲティの頭部像が静かに見つめていた。

The End _MIHOシネマ


みんなの評価 3.35/5.0

最高 (^0^)

「エイリアン」のリドリー・スコット監督が、大富豪ジャン・ポール・ゲティを見事に「怪物」として描き上げた良作。
また、クリストファー・プラマーの怪演も必見です。

最低 ( ` 3´)

この役者だから、この監督だから、この映像だからと期待して観て大失敗する見事な映画。




Name
E-Mail
Title
File


Key (英数字で8文字以内)
Color