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疑惑の影
アルフレッド・ヒッチコック 投稿日:2020年10月22日 19:44 No.648



疑惑の影(原題: Shadow of a Doubt 米国) 1943年 全世界年間興行収入ランキング18 ランク外

カリフォルニア州サンタローザ。その街で家族と共に平凡に暮らす長女チャーリーは、突然やって来た叔父に秘密の匂いを嗅ぎとる。やがて二人の探偵が現れ、チャーリーは叔父に未亡人殺しの疑いがかかっている事を知る。明るい日常生活の中でチャーリーひとりが、叔父が殺人犯かどうかの疑惑にさいなまれていく……

監督 アルフレッド・ヒッチコック 代表作 『バルカン超特急』『ダイヤルMを廻せ!』『サイコ(1960)』
脚本 ソーントン・ワイルダー、アルマ・レヴィル、サリー・ベンソン
音楽 ディミトリ・ティオムキン、チャールズ・プレヴィン
主演 テレサ・ライト(チャーリー) 代表作 『偽りの花園』『ミニヴァー夫人』『我等の生涯の最良の年』


上映時間 108分


登場人物

シャーロット”チャーリー”ニュートン: ニュートン家の長女。

エマ・オークリー・ニュートン: ジョセフの妻でチャールズの姉。(パトリシア・コリンジ) 代表作 『ナイトクラブ』『クーパーの花婿物語』『尼僧物語』
ジョセフ・ニュートン: ニュートン家の家長。銀行員。(ヘンリー・トラヴァース) 代表作 『ミニヴァー夫人』『子鹿物語』『素晴らしき哉、人生!』

チャールズ・オークリー: エマの弟で未亡人連続殺人事件の容疑者。通称 "チャーリー"。(ジョゼフ・コットン) 代表作 『市民ケーン』『第三の男』『緯度0大作戦』

ジャック・グラハム: 刑事。(マクドナルド・ケリー) 代表作 『戦慄の夏』『戦乱の花嫁』『法の裏街道』




【起】
フィラデルフィアに住むチャールズ・オークリーは、自分の下宿の部屋に閉じこもっていました。窓の外では得体の知れない男たちが彼を見張っています。チャールズは思い切って外に出て、男たちの尾行を振り切ると、カルフォルニアのサンタ・ローザに住む姉エマに電報を打ちます。「しばらくそちらに滞在する」という内容でした。

エマは銀行家のニュートンと結婚し、平和で裕福な郊外生活を送っています。姉夫妻には子供が3人いて、長女はチャールズにちなんでチャーリーと名付けられていました。そんな縁もあって、チャーリーは叔父さんが大好き。彼がサンタ・ローザに来ると聞いて大喜びです。

【承】
汽車でやってきたチャールズは、家族全員の歓待を受け、ひとりひとりにプレゼントを渡します。チャーリーに渡したのはエメラルドの指輪。内側には「B.MからT.S.へ」と彫ってありました。自分のイニシャルと違うのでチャーリーは不思議に思いますが、プレゼントをもらったことが嬉しくてそんな些細なことは気にしません。

チャールズはニュートンの銀行に4万ドルという大金を預け、サンタ・ローザでの生活を始めます。しかし後ろ暗いことがあるのか、自分の過去やフィラデルフィアでの生活については、姉夫婦になるべく隠そうとします。届いたばかりの新聞にも自分のことが書かれていたので、こっそり隠しますが、それをチャーリーに発見されてしまいます。

すると彼はチャーリーに恐ろしい形相で迫り、中身を読ませません。また、国勢調査の役人がニュートン一家にインタビューした時も、頑なに彼らに会うことを避け、写真を撮られることを拒否します。

【転】
その後、チャーリーは役人の一人であるグラハムからデートを申し込まれ、それを承諾。ところがその際に驚くべき事実を知らされます。実はグラハムたちは刑事で、叔父のチャールズの行動を見張っていたのです。叔父は、最近起こった未亡人連続殺人の容疑者のひとりでした。

ショックを受けて家に帰ったチャーリーは、叔父が隠した新聞のことを思い出し、再び外出して図書館へ向かいます。そこで新聞を調べると、確かに未亡人連続殺人の記事が載っていました。しかも被害者のひとりのイニシャルはT.S.で、指輪に彫られたものと同じです。

チャーリーは叔父が殺人犯だと確信し、顔を合わせるのも怖くなります。チャールズはそんな姪の態度を見て事情を察し、彼女に、間もなくサンタ・ローザを立ち去ると約束。しかし他の容疑者が逃亡中に死亡し、警察ではその男を真犯人と見なしてしまいます。

そのため、用のなくなったグラハムは、チャーリーに愛を告白した後、サンタ・ローザを去っていきます。

【結】
邪魔者がいなくなったチャールズは、自分の正体を知っている姪を何度か殺そうしますが、うまくいきません。チャーリーは叔父が隠していた指輪を見つけ出し、彼をそれとなく脅迫。チャールズはしぶしぶ街を去ることになります。

いよいよ出発の日、チャールズは町の人々に見送られて列車の中へ。チャーリーも見送りのために乗車しますが、叔父が無理やり引き止めるため、列車が発車してしまいます。これもチャールズの計略で、彼はチャーリーを列車から突き落とすつもりなのです。

しかし、彼女が必死に抵抗したため、彼自身が列車の前に転落してしまいます。母にショックを与えないためにチャーリーは叔父について口を閉ざします。

その後、チャールズは立派な紳士として、街の人々の記憶に残ることになりました。

The End_映画ウォッチ


みんなの評価 3.55/5.0

最高 (^0^)

私はヒッチコックの映画を徹底的に見尽くした人間ですが、その中の一押しが本作です。

最低 ( ` 3´)

むりやりな展開に途中から冷めた。




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