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ゲッタウェイ(1972)
サム・ペキンパー 投稿日:2020年08月08日 21:37 No.555



ゲッタウェイ(原題: The Getaway 米国) 1972年 全米年間興行収入ランキング9位

テキサスのサンダースン刑務所。銀行強盗の罪で10年の刑に服していたドク・マッコイは、わずか4年の服役で釈放となる。ドクは妻のキャロルを介し悪徳政治家ジャックと裏取引をしたのだった。それは、釈放と引き替えに町の銀行を襲うというもので、多額の報酬も約束されていた。ドクはさっそく計画を練り始める。そこへ用心深いジャックが2人の殺し屋を仲間として送り込んできた。計画は順調に進んでいるかのように見えたが……

監督 サム・ペキンパー 代表作 『ワイルドバンチ』『わらの犬』『戦争のはらわた』
脚本 ウォルター・ヒル 代表作 『マッキントッシュの男』『エイリアン3』『ブルー・シティ/非情の街 』
音楽 クインシー・ジョーンズ 代表作 『質屋』『夜の大捜査線』『カラーパープル』
主演 スティーブ・マックイーン(ドク) 代表作 『大脱走』『華麗なる賭け』『パピヨン』
原作 ジム・トンプスン 『ゲッタウェイ』

上映時間 122分


登場人物

カーター・ドク・マッコイ: 銀行強盗で服役中の囚人。

キャロル・エインズリー・マッコイ: ドクの妻。(アリ・マッグロー) 代表作 『さよならコロンバス』『ある愛の詩』『コンボイ』

ジャック・ベニヨン: 地元の有力者。(ベン・ジョンソン) 代表作 『黄色いリボン』『シェーン』『ラスト・ショー』

ルディ・バトラー: 雇われ強盗屋。(アルフレッド・レッティエリ) 代表作 『ゴッドファーザー』『マックQ』『マジェスティック』



【起】
舞台はアメリカ、テキサス州ビーコン・シティ。武装強盗の罪で4年刑務所暮らしをしているドク・マッコイは、なかなか仮釈放申請が通らず苛ついていました。ドクは妻キャロルを通じて地元の有力者ジャック・ベニヨンに力を貸して欲しいと頼みます。

その後あっさり釈放されたドク。迎えに現れたキャロルと久しぶりに穏やかな時間を過ごしますが、内心では妻の不貞を疑っていました。2日後、ベニヨンと会ったドクは口利きの代わりに銀行強盗を指示されます。決行は2週間後、新しい仲間ルディ・バトラーとフランク・ジャクスン、そしてキャロルを加えた4人のチームです。

ドクは綿密に計画を立て、ついに当日を迎えました。まずドクが地下から電力源を断ち、ルディとフランクが銀行に押し入り内部を制圧。遅れて到着したドクが金を奪う間にキャロルは現場を混乱させるため爆弾を町の各所に仕掛けます。ところがフランクが警備員を射殺してしまったことで計画が狂い始めました。ドクとキャロル、ルディとフランクの組み合わせで二手に分かれ車で逃走します。ルディはフランクの失態を責め、彼を射殺して車から放り出しました。

【承】
合流したルディはドクをも殺害するつもりでいましたが、先に発砲したのはドクでした。ルディを残しその場を去るドクとキャロル。しかしルディは辛うじて生きていました。

ベニヨンの別荘に向かう途中、車内ラジオのニュースは銀行から75万ドルが盗まれたと伝えます。ところが盗んだ金は50万ドルしかありません。別荘に到着したドクはキャロルを車に残し、金を渡すため単身乗り込みます。

ベニヨンはドクに真実を教えました。ベニヨンの弟が銀行の金を使い込んでしまったため、今回の強盗はその尻拭いだったこと。そしてキャロルと肉体関係を持ったことをほのめかします。そこへ車にいたはずのキャロルが現れベニヨンを射殺しました。

別荘から逃げた2人は一度道を外れて停車します。怒りに震えるドクは泣くキャロルを何度も殴りました。彼女はドクの出所に力を貸して貰うため、ベニヨンに体を差し出していたのです。自分のための行動とはいえキャロルの浮気を許せないドク。

その頃、ルディは獣医師夫妻を銃で脅して治療させ、エル・パソまで向かうよう命令。ベニヨンの遺体を発見した弟や部下達も動き始めます。

エル・パソ行きの列車を待つドクとキャロル。ところが金の入った鞄を盗まれるというアクシデントに遭遇します。ドクは列車に乗った犯人の男を追いかけ、無事に鞄を取り返しました。ところが鞄の中身を見た男の証言により、銀行強盗の犯人がドクだと警察に特定されてしまいます。ドクと駅で合流したキャロルは安堵の笑みを浮かべ、夫への深い愛を示します。しかしドクはどうしてもキャロルの浮気を許せず、この件が終わり次第別れようと告げるのでした。

【転】
夜、エル・パソに着いたドクとキャロルは車を調達して店に立ち寄ります。店員が2人の正体に気付き警察に通報、銃撃戦が始まります。車を捨てた2人はゴミ箱の中に身を隠し警察をやり過ごしますが、ちょうど回収車がやって来て大量のゴミもろとも集積場まで運ばれてしまいました。

朝、ボロボロになった2人はゴミに囲まれ言い争いを始めます。ベニヨンとのことをいちいち蒸し返すドクに嫌気がさしたキャロルは別れを切り出しました。しかし彼女の大切さを再確認したドクはそれを拒否し、もう過去は忘れると誓います。2人は互いに支え合いながら歩き始めました。

馴染みのラフリン・ホテルに到着した2人は束の間の休息を得ますが、ドクはホテル内の様子がおかしいと気付きます。ホテルには既にルディが到着していて、ドクを狙っていたのです。更にベニヨンの弟達も現れ激しい銃撃戦が始まりました。力を合わせてピンチを脱したドクとキャロルは、通りがかりの老人が運転するトラックに乗り込みます。

【結】
無事落ちのびた2人は通りがかりの老人から小型トラックを3万ドルで買い取ると、国境を超えて南へ向かった。


The End_映画ウォッチ


みんなの評価 3.88/5.0

最高 (^0^)

淀川長治先生も「この映画は教科書、映画好きは皆三十回は観ている」
と言っていた。

最低 ( ` 3´)

映画自体は期待外れ、テンポも悪く、登場人物が全員おバカでマヌケでまったく魅力を感じなかった。




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