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アフリカの女王
ジョン・ヒューストン 投稿日:2020年05月12日 18:39 No.507



アフリカの女王(原題: The African Queen 米・英合作) 1951年 全世界年間興行収入ランキング2位

第一次大戦下の東アフリカ。船長チャーリーと宣教師の妹ローズを乗せた蒸気船“アフリカの女王”号は河を下っていくが、彼らの行く手には激流や大瀑布、そしてドイツの戦艦が待ち受けていた……

監督 ジョン・ヒューストン 代表作 『マルタの鷹』『黄金』『王になろうとした男』
脚本 ジェームズ・エイジー、ジョン・ヒューストン
音楽 アラン・グレイ 代表作 『偽むらさき』『うずまき(1945)』『老兵は死なず』
主演 ハンフリー・ボガート(チャーリー) 代表作 『マルタの鷹』『カサブランカ』『三つ数えろ』
原作 セシル・スコット・フォレスター 『アフリカの女王』

上映時間 105分


登場人物

チャールズ・オルナット: 鉱山夫。 愛称 ”チャーリー”。

サミュエル・セイヤー: 宣教師。(ロバート・モーレイ) 代表作 『マリー・アントアネットの生涯』『八十日間世界一周』『素晴らしきヒコーキ野郎』
ローズ・セイヤー: サミュエルの妹。(キャサリン・ヘプバーン) 代表作 『若草物語』『招かれざる客』『冬のライオン』



【起】
1914年。イギリス人のオールドミスであるローズ・セイヤーは宣教師の兄サミュエルとともに、ドイツ領東アフリカの奥地で布教活動をしていた。ある日、二人はおんぼろ小型貨物蒸気船「アフリカの女王号」で郵便を届けに来た粗野な無頼漢チャーリーから、第一次世界大戦が勃発したことを伝えられる。チャーリーが去った直後にドイツ軍が現れ、村は焼き討ちにあい、現地民たちは拉致される。サミュエルはドイツ軍を止めようとするが殴られ、壊滅した村の惨状を見てショックのあまり精神に異常をきたし、死んでしまう。

【承】
翌日、ひとり残されたローズは村に戻ってきたチャーリーに助けられ、アフリカの女王号に乗り込む。しばらく船上でのらくら籠城しようかと考えていたチャーリーに対し、ローズははるか川下の湖で地域を支配するドイツ帝国海軍の砲艦ルイーゼ王妃号を、たまたま積んであった酸素ボンベと爆発性ゼラチンで手製の魚雷を作って撃沈することを提案する。道程にはドイツ軍の砦や航行不能の激流に大瀑布もあり、チャーリーは反対したが、頑固なローズを前に渋々承諾させられる。

船はさっそくの激流に遭う。チャーリーはこれでローズが怖気付いて諦めてくれると思ったが、彼女は初めての川下りにむしろ興奮し、ルイーゼ王妃号への攻撃を諦めようとしなかったため、チャーリーは彼女の無鉄砲さに呆れ、呑んだくれて一通り暴言を吐いてフテ寝する。怒ったローズは仕返しに積んでいた酒を全て川に捨ててしまう。観念したチャーリーは彼女に謝り、約束通り川下りを再開する。

アフリカの女王号はドイツ軍の砦に差し掛かり、気付いた軍は攻撃を始める。銃撃の雨あられの中、被弾したエンジンをチャーリーが必死で直し、また太陽の逆光でドイツ軍は正確な射撃が出来ず、船は辛くも砦の流域をくぐり抜けた。窮地を脱した二人は喜びのあまり躍り上がってキスまでかわしてしまい、ついには結ばれる。

ワニ、蚊の大群、一難去ってまた一難、船は間もなく大瀑布に。過酷な難所を切り抜けたものの、衝撃でスクリューと軸が破損してしまう。二人は知恵を出し合い、岸で火を起こして軸の曲がりを直し、スクリューをなんとか溶接修理して出発するが、今度は途中で浅瀬に迷い込んでしまい、航行不能に陥ってしまう。チャーリーは大嫌いなヒルに吸われながらも水に入って船を引っ張り、ローズも続く。しかし船は沼の奥地へと絡め取られ、とうとう動けなくなってしまった。チャーリーは倒れて熱を出し、二人は脱出を諦め、死を覚悟する。ところが夜に降り始めた大雨によって浅瀬に水が流れ込み、船は押し流され無事に本流に戻る。実は湖はすでに目の前だったのだ。

【転】
標的のルイーゼ王妃号が現れ、二人は魚雷の準備を整える。木片と釘と銃弾で信管をこしらえ、出来上がった魚雷は船首に穴を開けてくくりつけた。チャーリーはローズの身を案じて自分一人で攻撃に行こうとするが、離れ離れになるのを嫌がるローズと口論になり、二人で立ち向かうことにする。

嵐の夜、巡回から戻って来たルイーゼ王妃号に向けて、アフリカの女王号は誇り高き英国旗を掲げて突撃を敢行する。しかし嵐で水面が荒れて船は転覆し、作戦は失敗。ローズは流されて行方不明、チャーリーはルイーゼ王妃号に捕まり、スパイ容疑により艦上で死刑を宣告される。そこに捕まったローズが連行されてくる。彼女はチャーリーの死刑判決を知って開き直り、二人でルイーゼ王妃号を攻撃するつもりだったことを暴露し、共に処刑されることを選択する。

【結】
二人は甲板で絞首刑のロープにかけられるが、チャーリーは艦長に最後の願いとして「ローズと結婚させて欲しい」と頼み込む。艦長は頼みを聞き入れ、二人の結婚式を執り行い、そのまま処刑執行を命じた。その瞬間、ルイーゼ王妃号は転覆していたアフリカの女王号に衝突し、手製の魚雷は見事爆発して軍艦は大破撃沈する。湖に投げ出された二人は大成功を喜び、岸に向かって大声で歌を歌いながら泳ぎ去るのだった。

The End _Wikipedia


みんなの評価 3.46/5.0

最高 (^0^)

「アフリカの女王」のような大人の冒険映画は、初めて見ましたが、男女二人が、おんぼろ蒸気船に乗り、エンジンの故障や、行く先々での思わぬ困難をいかに乗り越えながらも、二人の「絆」が成長する、まさに、命がけの大人の冒険映画に出会った。

最低 ( ` 3´)

オーソン・ウェルズ曰く
「白黒は白黒でいいんだよ。それでも色は感じさせられるんだ。
無理にカラーにしなくていい。ハンフリー・ボガードのカラーなんて観たくないだろ?」




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