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イージー・ライダー
デニス・ホッパー 投稿日:2020年02月22日 20:28 No.465



イージー・ライダー(原題: Easy Rider 米国) 1969年 全米年間興行収入ランキング3位

メキシコからロサンゼルスへのコカインの密輸で大金を得たワイアットとビリーは、金をフルカスタムされたハーレーダビッドソンのタンク内に隠し、カリフォルニアからマルディグラ(謝肉祭)の行われるルイジアナ州ニューオリンズ目指して旅に出る。

カトリック信者の農夫の家でランチをご馳走になったり、ヒッチハイクをしていたヒッピーを拾って彼らのコミューンへ立ち寄ったりと気ままな旅を続ける2人。しかし旅の途中、無許可で祭りのパレードに参加したことを咎められ留置場に入れられる。そこで二人は若い弁護士ハンセンと出会い、意気投合する。

そして、ハンセンの口利きで釈放された2人は、ハンセンと共にルイジアナ州ニューオリンズに向けての旅を続ける。しかし、「自由」を体現する彼らは行く先々で沿道の人々の思わぬ拒絶に遭い、ついには殺伐としたアメリカの現実に直面する……

監督 デニス・ホッパー 代表作 『カラーズ 天使の消えた街』
脚本 デニス・ホッパー、ピーター・フォンダ、テリー・サザーン
音楽 ザ・バーズ *米国のフォーク・ロック、カントリー・ロック・バンド。
主演 ピーター・フォンダ(ワイアット) 代表作 『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』『ダイヤモンドの犬たち』『木洩れ日の中で』

上映時間 94分


登場人物

ワイアット: ヒッピー・バイカー。通称 ”キャプテン・アメリカ”。

ビリー: ワイアットの相棒。(デニス・ホッパー) 代表作 『地獄の黙示録』『スピード』『トゥルー・ロマンス』

ジョージ・ハンセン: 弁護士。(ジャック・ニコルソン) 代表作 『さらば冬のかもめ』『チャイナタウン』『カッコーの巣の上で』

メアリー: 娼婦。(トニー・バジル) *歌手・振付師。
カレン: 娼婦。(カレン・ブラック) 代表作 『ファイブ・イージー・ピーセス』『華麗なるギャツビー』『イナゴの日』



【起】
あるメキシコの廃れたバーにやって来た2人の男。1人は背が高く、もう1人は背の低い男。彼らは、メキシコからアメリカのカリフォルニア州にある大都市ロサンゼルスに麻薬を密輸するために、このバーに訪れたのだ。メキシコの麻薬王からコカインをもらい受け、それの密輸に成功した彼らは、大金を手にし、マンディグラ(謝肉祭)が行われるルイジアナ州ニューオリンズを目指して、大型バイクに跨り彼らは、旅に出る。

【承】
大型バイクのハーレー・ダビッドソンのタンクの中には、コカインで手にした大金を隠す彼ら。彼らの名はワイアットことキャプテン・アメリカとビリー。65年型のハーレー・ダビッドソンのボディには、愛国心を象徴するようにアメリカ国旗の星条旗がペイントされている。メットもまた、星条旗柄だ。コロラド川を横目に、アリゾナ州境を大型バイクでかっ飛ばす。朝から何百キロも移動した彼らは、モーテルに1泊しようとするも、彼らの風貌を見て、モーテル側が彼らの利用を拒否してしまう。渋々、野宿をする2人。この当時、彼らはアウトロー的な存在。それでも、普通の若者と同じように夢があり、楽しみがある。目的の謝肉祭では何をするのか、何が楽しみなのか、焚き火を囲んで語らう2人。

翌日、バイクのタイヤがパンクしたことに気付いた2人は、ある農家に訪れ、パンク修理をすることに。この農家はカトリック教徒。ここで彼らは、昼食を頂くことに。また、大型バイクに跨り、目的地ニューオリンズを目指して旅をする。そのまた道中、ヒッチハイカーを拾った彼らは、3人で旅をすることに。砂漠地帯を遥々、東へ東へと距離を縮めて行く彼ら。この夜もまた野宿だったが、仲間が1人増えての3人での野宿。親交を深める彼ら。翌朝、ワイアットとビリーは、また寄り道を。ヒッチハイカーというのは、ヒッピーで、彼の目的地は、ヒッピー達が集うコミューンだった。謝肉祭への参加以外に、特に予定のない彼らは、ここでも寄り道をする。ヒッチハイクで拾ったヒッピーの男性だけでなく、コミューンで暮らすヒッピー達と交流する。川で泳いだり、食事を共にしたり、ヒッピーの女性と軽い恋仲になったりと、それぞれの気ままな楽しい時間を過ごす彼ら。

またもや彼らは、目的地を目指してバイクを飛ばすも、その道中今度は、小さな町で行われているパレードに無許可で参加したことで、警官に捕まり、留置所に収容されてしまう失態を犯してしまう。偶然の彼らと同じ留置所で拘留されていたジョージ・ハンセンと意気投合し、彼の口聞きで釈放されることに。ジョージは酔った勢いで暴れて、拘留されていたらしいが、この廃れた町では顔の聞く弁護士だった。そのお陰で、ワイアットとビリーは釈放された。目的の謝肉祭の参加の話を聞いたハンセンは、一緒に行きたいと申し出る。こうして新しい仲間と共に、彼らは目的地を目指してバイクをまた、飛ばすのだった。

【転】
道中立ち寄ったレストランで、彼らはひどい差別を受ける。それは、彼らのアウトローを象徴するような身なりが原因だった。不愉快に感じた3人は、その店を後にする。その晩、野宿をしていた場所に、昼間店で出くわした差別的発言を繰り返した人間の集団がやって来て、就寝中のワイアット等を袋叩きにするのだった。ひどい暴力の後、何の罪のない弁護士ハンセンが、死亡してしまう。ここにこそ、アメリカが抱える不条理さが存在する。亡くなったハンセンの意思を次いで、彼らはニューオリンズにある娼館へ赴いた。もう街では謝肉祭が始まっていた。でも、楽しむ余裕のないワイアットは娼婦メアリーと共に街に出るのだった。

謝肉祭では、娼婦のメアリーやカレンら共にLSDを使用し、その幻覚を体験することに。謝肉祭を十分楽しんだ彼らは、その街を後にし、またバイクの旅を楽しむのであった。大金を手にして喜ぶビリーとは反対に、ハンセンの死後、どことなく浮かない顔をしているワイアット。でも何を思っているか言葉にはしない。きっとアメリカの現状の不条理さや矛盾について、深く感じるところがあるのだろう。ハンセンが死ぬ理由なんて、どこにもなかったからだ。

【結】
次の目的地は最終目的地フロリダ。彼らはその地でアウトローを引退し、麻薬で手にした大金で余生を過ごそうと夢見る彼らのアメリカン・ドリームは叶うことはなかった。夕日をバックにバイクを走らせる2人を前にアメリカを象徴とする典型的な白人が、トラックに乗って現れる。アウトローに見えるワイアットとビリーの姿は、彼らから見たら異端児に見えてしまう。そして、ライフルを片手にその白人はビリーに銃口を向けるのだった。ビリーもろとも、ワイアットもその銃弾に倒れるのだった。

The End _MIHOシネマ


みんなの評価 3.59/5.0

最高 (^0^)

「不自由」があって「自由」があるように、自由の国アメリカでも他人の自由は排除しようとする精神がある。
酒・女・金で満たされない現実社会が、壮大な風景とノリの良いBGMで対比となって映し出されていて、とても考えさせてくれる内容だった。

最低 ( ` 3´)

素人の自主制作映画のような印象だ。当時の若者には支持されたのだろう。
時代と言ってしまえばそれまでだが、世代を超えても伝わるような描き方をして欲しいものだ。正直よくわからん。




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