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『花々と星々と』
清水サチ子
投稿日:2021年06月22日 10:51
No.73
遅ればせながら、5月の犬養道子さんの『花々と星々と』を読みました。自伝といっていいものか、まだ3,4歳の幼児から小学校の4年生の、祖父犬養毅の暗殺までというあまりにも有名な時のことが書かれていて興味深く引き込まれて読み終えました。
幼少の時に刷り込まれたことが人の一生に影響を及ぼすということを聞きますが、まさに犬養さんにもそれが言えると思いました。白樺派の面々が四六時中出入りしているなどそれに値するなあと思います。音楽や絵画についても、見聞きすることができたなど羨ましい環境にあったと思います。犬養毅は 政治家としてはすぐれていたが、家庭人としては落第だと母親の仲子が言っていたとのことです。仲子の家系も素晴らしい人物の流れを汲んでいて、道子もそれを好んでいたようですが、まさに『花々と星々と』ですね。
犬養さんの本を読んでいない私ですが、その後の犬養道子を知っておきたいという気持ちになりました。
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