ジョージ・セル談話室


| トップに戻る | 検索 | アルバム | 管理用 | ▼掲示板作るならRara掲示板 |

ストラヴィンスキー
孫弟子 投稿日:2022年04月24日 18:47 No.31
「セルは指揮(棒さばき)が上手なほうではなかった」と何度か読んだ気がします、チェロの副首席のマザーさんもそう書いていました。そして「自分が振りたくても振れない曲はアシスタントや信頼できる指揮者に任せていた」とも読んだことがあります。「春の祭典」の1969年のブーレーズとの完璧な録音はその証明でしょう(実際この演奏をスコアと照合しながら聴くと、ある部分でトランペットが1か所間違っているだけで、リズムも常に正しく流れていることに驚きます。こんなことは他では絶対にありません。)また理由は判りませんがペトルーシカも演奏していないようです。
「火の鳥」の全曲版と組曲での大きな違いは曲の数はもちろんですが、同じ曲では「カスチェイ」でトロンボーンにグリッサンドを追加した事、終曲の最後のほうでホルン全員によるグリッサンドを何度も追加したこと効果を上げています、セルがこの曲だけ録音を残したのは、指揮の技術面と効果面で納得していて好んで演奏したのでしょうね。

別件ですが、一昨年チャーリーさんの原書を読んだ方が少し教えてくれました。京都でセルが、世話になった日本人スタッフ達を芸者さん付きの料理で接待して、その高額の勘定に驚いたことと、それ以上に、自分には芸者頭(当然ご年配)がついたが、若い芸者さんにして欲しかったと語ったとか。


ぜん 投稿日:2022年04月24日 20:06 No.32
孫弟子様、こんばんは。

セル氏の棒さばきですが、先日、youtubeでベートーヴェンの5番のセル氏の動画を
拝見しました。
私的にはセル氏の作品に対してのイマジネーションは、的確に伝わってくる見事な
さばきだと感じましたが、近現代の作品の、変拍子が多く、複雑なスコアを振る技術は
また別なのかもしれないですね。
ただ、シュトラウスやプロコフィエフの録音を聴く限り、振るのはかなり難しいと
思われる録音でも、セル氏の演奏の完璧さを聴くと、棒さばきは決して上手な方では
なかったとは思えませんでした。
オーケストラを捌く棒と、作品のイマジネーションを伝える棒は、また違うとも思ったり
もします。
ブーレーズ氏の春の祭典のディスクは、私も以前に聴きましたが、あれは本当に
素晴らしかったと思っています。
まぁ、春の祭典のディスクの話になると、必ずと言っていいほど話題に上がるディスク
ですから、多くの方々が評価されていると言っても過言ではないと思います。
最近発売されたブーレーズ氏のDGボックスも先に購入していて、春の祭典の、
クリーヴランド管弦楽団との再録も、久々に聴きなおしましたが、やはり、ソニーと
録った旧録のディスクの鮮烈さは、新録があっても、未だ格別だと思います。

そして、セル氏はペトルーシュカは演奏していないようだとのことで、残念です。
もちろん、春の祭典もセル氏の演奏を聴きたかったですが、今は火の鳥だけでも録音
してくれたことに感謝するべきでしょうか。

また、セル氏の京都でのエピソード、楽しく読ませて頂きました。
伝記が来月発売されたら、もっと楽しいエピソードを、たくさん読むことが出来る
でしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。




お名前
メール
画像添付


削除キー ( 記事を削除する際に使用 )
文字色