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作り上げるんだ、絶対に! Ju90編
クレイジー・ユンカース 投稿日:2024年04月30日 23:12 No.953
 こんばんは、クレイジー・ユンカースです。月末です。リーデマン72、Ju90輸送機J4+KHはコクピット後部の基本部分が出来ました。

 左の写真の白い構成体がパイロット席の後ろにつく床と隔壁です。向こう側のふたつの隔壁の間が無線士の席で正面ではなく右に向かって座ります。手前の隔壁は写真で見るとこんな感じで縦にユンカース得意の波板外板が張られています。ここで問題は、菱形の昇降口から機内に入った第一歩のところは水平なのか、昇降口に合わせた傾斜がついているのか、でした。これがわかる資料は見当たらず、地上では機首を斜め上にして駐機しているわけで、水平だと機内に一歩足を踏み入れるといきなり体が傾くことになります。水平のレベルを昇降口下端の右とするか左とするかも問題で、それよりは最初に踏み込む内部は昇降口につくタラップと同じ水平面を確保するために傾いているものと推定しました。
 隣の機首部ドンガラの中にはパイロット席の床があり、右側面には小さな窓の穴がふたつあります。右の、位置の高い方は前述の無線士用の窓です。しかしその隣にある低い位置の窓は謎の窓です。無線士とは関係なさそうですし位置的には副操縦士の腰のあたりであまり役に立ちそうにありません。これはいったい何のための窓なのか?そういえばJu89V1にも当初は左舷コクピット下に謎の窓がありました。

 真ん中の写真は胴体貨物室の隔壁で、右の機首部から伸びているプラ板が隔壁の下に入ります。この隔壁はJの字的にしならせた1ミリ角棒で胴体に固着済みです。こうしないと坑道のように凹凸のある壁面にくっつきません。位置決めは中央翼を仮組み込みしてその床の先端に両隔壁を軽く接着し、機首の構成体と合うかを確認してから上記のJ的角棒で固着しました。その後は中央翼をバリンと取り除いてOKです。こうした隔壁や床は全て現物合わせで作っていて、接着しては平行や寸法を見て継ぎ剥ぎしてダミーを完成させてから本番製作をしました。
 尚、区画的には先の無線士の区画の後にもうひとつ区画があり、ここは旅客機型では前部の荷物室だったようです。その後ろが貨物室で、従って区画はコクピット、無線室、更なる区画、貨物室の四つとなっているようで、貨物室の床は一段高いと思われます。
 
 右の写真は胴体の様子で、左にあるのが中央翼。白い大きな四角部分が貨物室の床で、この床が胴体側面を横に走る白い1ミリ角棒の下にきます。これからこの1ミリ角棒の上にフレームやストリンガーを作ってゆく算段です。

 ところで先日、話題の映画「オッペンハイマー」を見てきました。飛行機は出てきませんが3時間の長尺で登場人物が多く、場面が戦中と戦後を行ったり来たりするテンポの速い複雑な映画でした。しかし名前は知っていた原子物理学者たちのオンパレードにはコーフンしました。ロバート・オッペンハイマー、アルバート・アインシュタイン、エンリコ・フェルミ、レオ・シラード、ニールッス・ボーア、エドワード・テラー、そしてドイツのヴェルナー・ハイゼンベルク。ドイツで原爆開発が進まなかった興味深い理由も語られ、意外なところにジョン・F・ケネディの名も出てきます。ネタバレですが、登場人物のひとりの「物理学300年の帰結が爆弾なのか」という慨嘆は印象的でした。




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