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作り上げるんだ、絶対に! Ju89編
クレイジー・ユンカース 投稿日:2023年10月15日 23:18 No.751
 こんばんは。クレイジー・ユンカースです。月半ばです。2014年1〜9月の作業後、昨年の12月から製作を再開しているユニクラフト72のウラルボマーJu89はまだ尾翼部と格闘中です。89のラダーは部分的にユンカース特有の波板外板になっていますがこれの表現が難物で、しかしこの拡大ラダーは89のチャームポイントであり、波板はそこにおけるいいアクセントになっているのでなんとかきれいに作りたい。というわけで、悪戦苦闘のラダー波板外板劇場の始まりです。

第1幕 キットのラダー + 0.4径プラ棒 = NG(左の写真) 
波板を表現するにあたって閃いたのはプラ棒を並べて波板に見せることでした。しかし、ただ並べては突出してしまうので、波板部分だけ彫刻刀とリューターで掘り下げました。こうして波板と非波板部分を面一にしようと企てたのですが結果はNG。それが左の写真の白い方で、隣はまだ「掘」の状態です。問題は堀の底にどうしても凹凸があり、側壁もエッジがダルで、並べたプラ棒がデコボコしてしまい、とても見るに耐えないことです。しかもこのドタバタの過程で垂直安定板とラダーの厚すぎることが判明し、薄くする作業によって並べて接着したプラ棒はあえなく消滅しました、チャンチャン。

第2幕 キットのラダー + 波板シート = NG
こうなるともうスジ掘りしかないか、と実験してみましたが、等間隔に同じ太さにスジを彫るなんてとてもできず、ならば何かツールはないものかとネットを探すとあるにはあるようですが、今回の用途には不向きなようです。しかしこの過程でなんということでしょう!(久々)、世の中には波板プラシートとでも言うべきものがあることを発見しました。正確にはエバーグリーンのカーサイディングというものですが普通に通販で売っています。さっそくこれの0.5厚・幅を入手し性懲りも無く再びラダーを掘って切り出したシートを貼り付けました。今度はシートなので底が多少デコボコでも大丈夫だろう、という算段です。しかしまたもや結果はNG。今度の問題は両面の波板シートがラダーの後端で合わないことでした。要するに両側がきれいに揃って嵌まらないのです。そして更に出現した問題はラダーの後端が厚すぎることで、0.5の波板シート二枚の中に薄く削ったとはいえコアのラダーが入っているのでどうしても厚くなるのです。

第3幕 自作ラダー + 波板シート = OK(真ん中の写真)
ここに至って遂にキットのラダーを工作することに見切りをつけ、プラ板で自作することにしました。波板シートを嵌め込むために波板部を除いた部分を0.5、1.0、0.5プラ板の積層構造で製作し、断面の中央に1ミリの角棒を接着しました。残った両面の段差部分に0.5波板シートを嵌め、且つ波板部はコア無しの波板シートのみにして後端を薄くする、という構造です。写真では1、2と書いてあるのが波板シートです。シートはシャーペンの胴部に押し付けて湾曲させ、後端部は紙やすりに押し当てて0.3ミリくらいに薄くし、中間部には潰れ防止と湾曲確保のために0.8径のプラ棒を接着しています。しかしこの方法でも一度目はNGでした。先に非波板部を作ってから波板を切り出すと合わず、合うように波板の方をカットすると斜めに切れてしまい大変みっともなくなりました。これは非波板部の工作精度が悪いためです。そこで先に波板を切り出し、非波板部をそれに合わせて作ってやっとOKでした。

 右の写真はそうしてできた波板外板の垂直尾翼です。これをつくるのに一ヶ月を費やしています。今はエレベータの製作にかかっていますがこのエレベータも部分的に波板外板です。そしてここに来てもうひとつ、問題が明らかになりました。これは尾翼が出来上がってこないと分からなかったことですが、エレベータ以降の尾部胴体が6、7ミリくらい長過ぎます。これは飛行中の89を下から撮った写真に照らして明確で、今になってわかるのは信頼できる三面図のないことが遠因です。尾翼の取り付け部を後ろに移動するのはひとつの是正方法ですが、そうすると主翼との距離が開きすぎるようです。とすると尾部を切断して6、7ミリ縮めるのが正攻法ですが、もう尾脚庫を作ってあるし、そもそも断面の大きさが違うので段差をならすと妙なラインになるのでは、と悩ましいところです。




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