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重量床衝撃音(低周波音)は、騒音計では測れません! ( No.78 )
日時: 2017年06月27日 13:55
名前: ひこざ [ 返信 ]
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重量床衝撃音(重量物の落下音や飛跳ね歩行音など)は、主に31.5Hz~125Hzの低周波数帯に分布します。


◆低周波音(100Hz以下)についてはいわゆる「普通の騒音計」(以下、騒音計)では測定出来ません。

その理由は、いわゆる騒音計は“人間は低音は聞こえにくくなる”という人間の聴感覚に近づくように、低音に近づくに連れ一定の割合によりマイナス修正する(大きな音でないと聞こえない)様に作られているからです。
これを評価加重特性と言い、普通の騒音計ではA特性(環境省評価方式)と言われる“修正方法”が用いられています。


このA特性では低音部は、
・100 Hzで約 19dB(デシベル)
・ 50 Hzで 30dB
・ 20 Hzで 50dB
がマイナスされ、それ以上の大きな音が出ていない場合には、測定値は0(ゼロ)になってしまい、仮りにそれなりの騒音が出ていても、測定値的には”0”と言う事になり、計数的には“音はしていない”という事になります。

「ドスーン」「ドシンドシン」「ドーン」音などの重量床衝撃音(低周波音)を騒音計で測定した時の、
測定値40dB(A特性)は、実音量で59dB以上(100 Hzの場合)~70dB以上(50 Hzの場合)という事です。


◆マンション騒音で最も問題となるこの低周波音に対して、「 屋内騒音許容値は40dB(A特性)だから問題は無い 」と言う入居者がいる限り、この騒音問題は決して解決されません。その理由が “ 実音量の存在 ” にある訳です。


◆上記から、主に公害(工場騒音や交通騒音などの、広帯域空気伝播音)を対象にした環境省の評価方式(A特性値評価)は、マンション騒音では不適当な評価方式と言えます。
しかし、現時点では環境省基準しかない為、裁判等でもA特性値が使われます。



参考:
・人間の可聴音は 20 Hz ~ 20,000 Hz の範囲です。
・公害等の騒音の評価においては、可聴音の範囲のうち、主要な帯域である 50 Hz ~ 5,000 Hz ぐらいを対象としています。
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