神田川 - メバルの掲示板

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神田川
mebaru 投稿日:2018年06月03日 00:53 No.135
数十年も前のことですが、私は東京のある会社に勤務しておりました。 新宿から丸の内に電車通勤しておりましたが、その電車は現在のJR中央線で当時は国電=酷電と言われた程に何時も超満員でした。そんな満員の車内で気を紛らわすにために車窓に映るゆく外の景色を観ることにしておりました。四谷から御茶ノ水にかけて電車は神田川沿いに走っていきます。すると、その神田川の向こう側の土手にバラック立ての小さな下宿が点々と建っているのを観てしばし感慨に耽ることが有りました。

それは、あんな狭い下宿に、どんな人がどんな風に住んでいるのだろうと思い巡らしていたからでした。それから時が経ち、そんなバラックの家は、名曲「神田川」で「窓の下には神田川、三畳一間の小さな下宿、貴方は私の指先見つめ・・・♪」と取上げられるに至って、その後名古屋に移り住んでからも、この歌をカラオケで唄いながら、電車の車窓から垣間見た、あの神田川沿いの小さな家を思い出すのでした。それから数十年を経て仕事で再び神田川を訪れる機会が有りました。

土手は綺麗に整備されてあの小さな家は全て撤去されて跡形も無く、あのよどんでいた神田川は綺麗な流れに、土手の彼方には新宿の高層ビル群が立ち並び、周囲の風景は激変しておりました。そして、私が訪れた神田川沿いにある東京都落合下水処理場の現場に立ち会って意外な事実を東京都の方からお聞きして驚いたことが有りました。今日6月6日は、「飲み水の日」とのことですので、今日と明日はその時の話を思い出して纏めてみたいと想います。

ところで、この名曲「神田川」を我が街のあるカラオケ・スナックで唄ったところ、そこのママさんが「この曲の作詞者の喜多條 忠さんが競艇マニアで隣街の常滑競艇に来られるたびにここに寄って下さるのですよ」と言われるので、今度彼が来られたら、この歌詞に、普通なら女性の方が長風呂なのに、三畳一間で同棲していた女性を洗い髪が芯まで冷えるほどに銭湯の外で待たせたのはどんな事情が有ったのか聞いて欲しいと頼んでおきました。

暫くして、その店に寄ったところ、ママさんが「喜多條さんが来られたので聞いてみたのですが、長風呂ではなくて脱衣場でのんびりしていたとのことでしたよ」と教えてくれました。やはり、脱衣場に置かれていた水槽の金魚を見ていたのが真相のようです。南こうせつさんの曲も素晴らしいのですが、この作詞が無かったら果して今日までいやこれからも歌い継がれていく名曲にはならなかったような気がします。私はこの歌詞の中の「・・・小さな石鹸 カタカタ鳴った・・・♪」が、寒そうに震えながら待っている彼女の姿が目に浮かんでくるようで一番好きです。




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