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伊那下神社献詠
山人 投稿日:2012年02月17日 15:41 No.80 【Home】
昭和二十年献詠  社頭祈世

天か下むつみあふこそたのしけれ内外 の国の栄え祈りつ

あらた世のもそしき 道にかへりきてさらにぞ祈る千代の和みを

人木高くそらにそびゆるみ社に称き所そ奉れ千代の和みを

すさみつる千代安かれ皇国のみいつ乞祈む神の廣前

ありかたき大綾威 をみやしろに国安かれて禰宜奉るなり

あさなあさな神のみ前に天津日のあまねく照らす御代をこそ祈れ

ゆたかにも見えこそ渡れをしねかる田の面にきほふ秋このころ

ときめきし軍つかさも小山田に稲を刈りつつ世をなけくらむ

防人も家にかへりていそしくも妻のつくりし八束穂をかる

あまの原沁みてかゝよふ秋の日に稲刈る田人みれはともしも

ゆたかにも見え渡るかな秋ふけて里賑はしくをしねかるなり

つちかひし殻や如何にと少女子の刈り取る稲の重けなりける

小春そら風あたたかに家族たち稲かるさまも見えて賑はし

朝な夕なはけみ耕す田人らの黄金のみつ穂かるやたのしき

千町田のかりたる稲の豊けさはいそしむ民の力なりけり




久方の雲井響し秋の夜の月にと渡る雁の一つら

月照りて波もしつけき青海原かすよむはかり雁わたるなり

てる月に清見か関のあとこへて海原遠く雁わたるみゆ

宵ことにすみ渡りゆく大空に雁の音きくそさひしかりける

かりかねにいさこととはむみ軍にゆきし吾子のつらいなきかと

雁は来るた綾威よりいかにとこの日ころ待つ人こひし空なかめつつ

山の端のすみたる空に初雁の列もみたさぬ秋の夕くれ

夕やけの雲うつくしき秋のそら雁の一つら遠にとひゆく

雨はれて野辺の八千草露しけくふみわけかたき花の色かな

秋の雨しつけくはれて野も山も木々の紅葉そ色まさりける

雨はれて梢の紅葉おのみから濃くも薄くもそむる色かな

雨はれに○○を辿れは八千草に名残りの露も紅葉せりけせり

あめはれて風にそよめき雲うすく山の木立は黄葉しにけり

雨はやめと山下風の寒けきに野辺遠近に秋そふけゆく

あめすきて朝霧みたれたつ山はおのつからなる秋のいろかな

雨はれて松の木の間の紅葉のいよゝ色濃く産土神の杜

村雨のなごりの露をてらす日に一入はゆる野辺のもみち葉

清見潟月すむ夕さやかにも海原こへて雁渡る見ゆ

雁は来る○はかへるゆきあひの早稲田の稲はあからみにけり


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