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同性愛の強迫症について
gm 投稿日:2021年11月15日 21:03 No.1558
初めまして、矢野先生。
僕は23歳の男性です。
同性愛に関する強迫症状に悩まされているのですが、最近それがかなり深刻になってきていまして、この書き込みも相談というよりどちらかというと吐露になってしまうんですが…

発症してから5年ほど経過しており、最初は同性愛者なんじゃないか、いや自分は異性愛者だという状態でした。
いろんな理由をつけて独り言さ言ったりなんか考えたりしてます。
それから色々な症状を経て、同姓の特定の人物が好きなのではないか、あるいは確定的に好きというふうにまでなり、趣味や勉強など様々なことを妨害されています。
そして最近になっては「もし自分が強迫観念から逃れられて異性愛に戻れたとしたら、それは同性愛から逃げた結果の異性愛であり、つまり自分が異性愛であるということは本来の異性愛ではないので、自分は同性愛でなければならない」という逆転現象が起こって、自分は同性愛者なのだという確定的な感覚に見舞われるようになりました。
それまでにもこの思考に違和感を強く感じていましたが、ここまでくるともはや異常すぎて頭がおかしくなりそうな危機感を覚えました。

こちらの掲示板は少し前から拝見させていただいているのですが、元々自分が考えていたことを矢野先生が他の方への回答で「おそらく強迫症です」と仰っているのを見ると、病気ということにして自分が同性愛であることから逃れているのだと思ったりしてしまいます。
たとえば同じく同性愛の強迫症を抱える方が訴えている症状にドンピシャで同じ感覚を覚えていたりするのですが、それに共感するのもそれによってこれは病気であり本来の自分の性愛ではないと思い込みたいだけだ、と考えてしまったり、また今した行動は強迫症ということにして正当化するためにわざと自分がやったんだ、考えたんだと思ったりします。
さらにこのように分析的に考えていることも、結局客観的に見て分析できているから強迫症だと言い張るためにしているのだと…みたいな感じで無限に続きます。
メタのメタのメタのメタまで永遠に続きます。
毎日毎日毎日毎日毎日毎日うんざりです。
なぜ自分がこんな目に遭わなければならないのか。
そんなことばかり考えては思い浮かぶイメージに発狂してドタバタ暴れたり体をかきむしったり力を目一杯入れて布団を叩き殴ったりしています。

ほかにも似てる人を見ると体が身構えたり、似てる人芸能人が映ると硬直してそのあとずっとぐるぐるが始まってしまったりかなりトラウマです。
同性の人に対して何か思う前にわざと自分で先に何か考えたり、たとえば同性に対してかっこいいと思ったんじゃないかって始まるのが嫌なので、事前にかっこいいとわざと考えることにして先制攻撃したりします。
結局その先制攻撃のかっこいいに対して強迫が始まるんですが…

一番嫌だったのは、「自分が女の人を好きなのは同性愛から逃げてるからだ」が始まった時です。
あの時ほど嫌だったのはありません。
同性愛なんじゃないか?だけだったらまだやり過ごせました。
でもこっち側に来るとなるともう無理です。
あとは中世的な女性を見ると、もし男だったら?となってしまいこれも振り払えません。
一度始まってしまえばそんな気がしてもう終わりです。
ひどい時は確定で女性の人が男性のような感覚に見舞われた時です。
もうこんな強迫に付き合っていたくありません。
また最近では強迫が出たら嫌なので同性を避けるどころか、同性愛から異性に逃げてるんだという強迫が嫌で異性愛のことも考えるのを避けてる気がします。
異性のことを考えると同性愛から逃げてるんだということになるからです。
そうではないので異性愛すら考えたくなくなります。
いわゆる回避の回避をしている気がします。
これもわざと自分が回避ということにしてるのかもしれませんが。

ここ1年近く、決定的に悪化してから希死念慮が強くなりました。
この症状持っている方なら恐らく共通の感覚であろう、同性愛なら死んだほうがマシっていうやつです。
別に同性愛とか当事者を非難する意図ではなく、むしろそういう人は好きにすればいいというふうに思っています。
何かことあるごとに「同性愛…」がチラつき気分が下がるどころか絶望してあー早く死のうって思います。
こちらももれなく同性愛の強迫症があるから死にたいということにして正当化してると思ってしまうのですが…
いつか自殺する時には仮に恐れている強迫症の最悪の結果である同性愛だったとしても、命ごと消すことができるのだと思えば、なんとか無理矢理無視できるようにはなりました。
今すぐに死ぬのはまだ色々な意味で無理があるので、いつかと考えてます。

またこういうことを考えてる時は決まって非常に険悪な苦しい表情をしています。
というか苦しいです。
眉間に皺は寄り、歯を食いしばり、目は睨みつけすぎて白目を剥く勢いです。
本来の好きな感情であればこのようなことにならないとも思います。
でもそれも、好きになったことから逃れたいがために無意識的に、でも意図的に苦しんでいるんだ、演じているんだと感じてしまいます。

書き殴った文章ですみません。
これは強迫症ですか?と聞いたところで解決にはなりませんし、そうなると何を聞いていいか分からなくて、ただ吐き出すだけになってしまいました…
やりたいことややるべきこともあるので、せめて死ぬまでは精神を落ち着かせて、妨害されないようにしたいのですが…
他にも精神病があり、もう生まれつきなので多分無理ですよね。
こうやって書いててもちゃんと伝えられてるか不安です。
もしそれで本当の同性愛者と診断されてしまったら…
この相談文もその不安へのケアで完璧に書こうとして何度も途中で諦めました。
だからこのようにもう無理だとなって勢いで書くしかできませんでした。
でも誤診されることを恐れるということは、それが誤診であるとわかってるということにはなるんですよね…
でも、それでも治りません。

1つ質問させていただけるなら、矢野先生から見て僕はどのように映るか教えていただけますでしょうか…
精神病なのか、なんなのか…
自分は我不幸、故に我ありみたいな感覚が昔からあります。
もうどうしようもないです。
せめて自分の内側の領域だけでも自分の好きなようにしたいのですが、この強迫によって真逆に抑え付けられてしまいました。
治したい一心で深く思考してるのですが、考えれば考えるほどもう何が何だかわかんないのです。
主観的な自分の見方だと無限にループしてもはや何を考えているかもわからないので、他人目線の意見がほしいです。
上記で判断材料に足りなければ、他の症状(と思っているもの)もお話しします。

すみません、よろしくお願いします…


矢野 投稿日:2021年11月17日 06:53 No.1562
かなりがんじがらめになっている状態ですね。
状態としては、同性愛に関する強迫症で間違いないです。
また、メタ強迫症と呼ばれるような、自分自身に悩みについて俯瞰するような考えを延々と続けているという強迫行為もあります。

シンプルに考えると、強迫症は強迫行為がやめられない病気です。
gmさんの場合は、「考える」ということが強迫行為でしょうね。
もう少し、正確に言うと、「曖昧なことを完全に把握したい」と思って考えていることは強迫行為です。

自分の日常生活の中で、「何が強迫症の症状であり、異常なのか」「何から回避しているのか?」「自分の本心は?」等の問には、100%の答えはありません。しかし、そこに答えを出そうとすると沼にはまってしまいます。

強迫症を治療していく理由は、シンプルに「生活が不自由になるから」です。
答えがないことを延々と考えていると生活が不自由になります。
ですから、「答えがない問題については、答えを考えても仕方がないこと」を受け入れていく必要があります。
その心理的な状態に到達するには、曝露反応妨害法を通して、『リスクに耐える』『曖昧な状態に慣れる』という状態を見に付けていく必要があります。

また、身体的な症状も強いので、『考えで自分を落ち着かせようとするのではなく、身体的な感覚として自分を落ち着ける』というふうにしていくと良いです。
思考では、強迫症はコントロールできません。

https://youtu.be/XiGy0A-rh9w
の動画が参考になると思います。特に、「不確定性への非耐性」という症状が強いです。
また、
https://youtu.be/Wx1TGyynfvg
のように考え方ではない方法で気持ちを落ち着ける方法も認知行動療法と同時にした方がよいです。


gm 投稿日:2022年01月15日 01:42 No.1609
お早い返信をくださったのにも関わらず、こちらが遅くなってしまいすみません。
完璧な内容を考えているうちに時間ばかりが過ぎてしまいました。
完璧でなくてもいいと頭ではわかっているのですが、僕は自分の精神病を制御することはできません。

動画も拝見させていただきました。
同性愛に関する強迫観念だということで、ひとまずは安心(?)しました。
依然としてその強迫は続き、それに腹を立てた自分が吐く言葉もだいぶ酷さを増してはいますが…
最近では夢の中まで侵食してきて、朝起きてまず顔を歪めて蹴り飛ばしています。

今回は同性愛とは別のことで相談させてください。

僕は精神的な不具合で大きく3つのことに悩まされています。
1つはこの同性愛の強迫観念で、残りは嘔吐恐怖症と自己愛性人格障害です。

嘔吐恐怖症で最も困っているのは乗り物に乗れなくなってしまったことです。
厳密には乗れるのですが、一般的に交通手段として乗ることはできません。
それだけではないのですが、就職できない大きな原因になっています。

嘔吐に対して自分が過剰な反応をすると自覚したのは物心つくくらいの小学1年生のとき、というのが最も古い記憶です。
小学校に上がりたてで遠足があったのですが、となりの席に座っていた子がバスに酔ってしまいました。
実際に吐いていたか吐いていなかったかは覚えていないのですが、隣でエチケット袋を抱えてえずく同級生を見て、座席を立ちその子から少しでも距離を取るようにのけぞっていたと思います。

嘔吐恐怖症が本格的に支障をきたし始めたのは中学2年生の時でしたが、それ以前の僕はむしろ乗り物酔いとは無縁と言ってもいいほどの人間でした。
実際に酔わないのはもちろんですが、何時間でも乗れるという謎の自信(?)みたいなのがあったぐらいです。

それがある時実際に酔ってしまいました。
それでも吐きはしなかったのですが、あの時は人生が終わったような感覚を覚えたと思います。
今思えばあれも今と同じ強迫観念からくる身体感覚で、実際には酔っていなかった気がしているのですが、当時はまさか自分が酔ったのかと困惑ました。

その事件が起きた翌週あたりに親族で外食に行こうとなったのですが、車に乗り込む前、正確には車に乗ると分かった瞬間、激しい動悸がして、僕だけ「めんどくさいからいい」と行くのをやめました。

また大昔、小学校中学年あたりで吐き気まではいかない慢性的な胃の不快感、今でいうとこの強迫観念が強いあまりの気持ち悪い気がする感覚に悩まされていたことがあり、大腸を見てもらうも異常なし。
満腹まで食べようとすると気持ち悪くなりそうでできず。
今から思えばあれは身体的異常などではなく嘔吐恐怖症の症状だったのだろうと思います。

自分が吐くのはもちろんのこと、他人が吐くのもだめ、夏は熱中症、冬は胃腸炎、このよのあらゆるものが嘔吐に支配されています。
もはや治る気がしませんが、治らなければ人間として生きることもままなりません。

しかし嘔吐恐怖症は原因も解決策も確立されていません。
詰みです。
こんなゴミみてえな精神背負って生かされています。
だから死にたいと、限界点がやってくるたびに地面でもがいて掻きむしって密かに息を殺しています。

自己愛性人格障害は「自発的に精神科に来ない」ことが症状なので、僕は厳密には自己愛性人格障害ではないのでしょう。
しかし父親がそうです。
その父親、祖父もそうです。
僕はそいつらの被害者なのですが、僕も自己愛性人格障害者なのです。
おそらく遺伝だと思うのですが、小さい頃からそういう言動が多々ありました。
加えてこいつらの作り上げる支配的な家庭環境で、僕の中にねむる自己愛性はどんどん歪んだ方向に正しく育てられました。
今更変えるなんてできません。
でもこれじゃ困るんです。
意味もなく他人を見下していたり、理由もなく自分に特別感があったり、なんかもう精神的な不具合が全部邪魔です。
ただ平穏に生きたいだけなのに。

この精神には嫌なことが多すぎて言葉にまとめることが無理です、自分ではどうしようもありません。
遺伝的な要素があるということは、自己愛性人格障害を治すと言うことは、生物学的な男を手術などなしに女に作り変えるのと同じようなもんです。
どうしたって無理があります。

しかし僕はその自分のその精神で自滅を繰り返しています。
治そうとすると無理なものは無理なので、俺は一生このままだと突きつけられ発狂します。
思い通りにいきません。
なんで俺だけこんなハンデ追って、その上で真面目に愚直になんとかしようと必死なのにこの仕打ち。
馬鹿らしくなります。

せめてできる範囲でもなんとか脱却しようと頑張ってはいるのですが、それすらも、嘔吐恐怖症、同性愛強迫、自己愛性人格障害、手洗い強要、視野狭窄、すべてが僕を妨害します。
やろうと思えば思うほど破壊されます。

僕はどうすればいいですか?
何をすればいいですか?
それともどうしようもないですか?
諦めて植物状態のように生きとくしかないですか?
この精神を根本的に駆逐することはできませんか?
死ぬしかないですか?

治療者が治療によって人格が変わりそうで怖い、と訴えるそうですが、よくわかります。
怖いのもそうですが、そんな未来がありえない(信じられない、実際にあるのか?という感じ)です。
逆に言えば僕はどれほどのものを精神病に支配されているのでしょうか。
こんなくだらねえものに自分の心を支配されて、本当に腹立たしいです。
人生は僕にとって不都合なことばかり起き、この先も僕を待ち構えています。


矢野 投稿日:2022年01月17日 17:53 No.1612
最近、精神医学は「発達性トラウマ」という概念で書き換わろうとしています。
「発達性トラウマ」というのは、横断面では様々な診断がついたり、変わったりする現象に一つの答えを出してくれます。

gmさんは、まず幼少期からのご両親の問題があるのでしょうね。
これは、最近は、ACEと呼ばれる一連の研究があります。
そして、幼少期の問題があると、医学的に説明がつかない身体的不調が出てくることが多いです。
胃の不快感、大腸に関しては、そこから出てきているのでしょうね。

自己愛性パーソナリティ障害に関して言うと、遺伝は関係ないと思います。
自己愛性パーソナリティ障害も現在は幼少期のトラウマから出てくるものだと考えるほうが主流です。
なので、遺伝よりも、環境要因なのではないかと思います。

そして、このようなトラウマがあると、そもそもの生活が生きづらいので不安をコントロールしようとか、少しの不快感でも、耐えられないという状況がおきます。そのため、嘔吐恐怖症や強迫症などの問題が生じてきます。

まずは、スキーマ療法を軸に、自分の人生で何が苦しかったのか、どこがどう繋がるのかを整理してみてください。自己愛性パーソナリティ障害は、治療に来ないから治らないのであって、治療に来れば治ると思いますよ。少なくとも、家庭内で暴力行為をする男性の人は、ちゃんとトラウマの治療すれば、暴力は収まります。

嘔吐恐怖症に関しては、まだ良くわからないところもありますが、トラウマが整理されてくると、「余裕」がでてくるので、その中で、良くなっていくかもしれないですね。少なくとも、今のような臨床経過では、強迫症も嘔吐恐怖症も曝露だけで対処するのは難しいと思います。なので、スキーマ療法などの幼少期のトラウマに特化した治療から初めてみてください。すべての症状が消えるかと聞かれると、答えづらいですが、少なくとも今よりも行きやすくはなると思いますよ。


gm 投稿日:2022年02月11日 14:56 No.1630
お返事ありがとうございます。

環境的要因が大きくトラウマによって余裕がなくなっているというのはすごく納得しました。
未だ症状は強く常に眉間に皺が寄り睨みの表情で日常生活を送っていますが、自分が好きなことに無理矢理取り組んでいる間は鳴りを潜めており、なんとかやれています。

矢野先生のカウンセリングの順番が回ってくるのを待とうと思います。
ありがとうございました。


矢野 投稿日:2022年02月12日 20:47 No.1631
複雑な悩みを持っている人ほど、今の自分の状態がどういう状態なのかを整理していくと良いと思います。

順番の件、おまたせして申し訳ないです。
よろしくおねがいします。




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