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性被害に遭いました。
コアラ 投稿日:2021年01月23日 14:20 No.1366
2年前に性被害に遭いました。
チャットで、男性に家の側まで行くと言われ断れなくて会うとホテルに連れていかれました。元々母親の彼氏にいたずらされたトラウマもあり断れませんでした。
自分が被害に遭ったとわからず、自分のせいだ、自分が悪いと思っていたし、整理できなかったためかその後も加害者に誘われて会う、そしてまた被害に遭うというのを繰り返しました。不安感からも人と会うのを続けて、計3人計10回被害に遭いました。性被害にあうと動きを止められないと本で見たのですが…。
仲良くというか、相手に合わせた振る舞いをした自分をなかなか許すことができません。トラウマがあるとそうなるものなんですよね…。
すぐ連絡がつく相手=加害者で、不安感を止めることが出来なかったから会ってしまったのは仕方なかったとは思うのですが。
なんで何度も会ってしまったのか、自分を責めてしまいます。
自分が悪くなかったそう思うのに毎日不安感があって、毎日泣いてしまいます。
こんなことがあったのに、どう回復するのか不安でいっぱいです。こんなことがあってもと前向きに考えられるようにはなりたいです。
カウンセリングで回復できるのでしょうか。


矢野 投稿日:2021年01月24日 09:46 No.1368
とても苦しい思いをされましたね。

性被害に関する反応には様々なものがあります。確かに、「動けない」という凍結反応を起こすこともあります。それは、脅される・恫喝されるという状況で起こりやすものです。
一方で、コアラさんのように、「相手にあわせた振る舞いをする」という反応もあります。トラウマの専門用語が乱立していて、色々な説明のされ方をしますが、性被害の場合は、5F(Fight, Flight, Freeze, Flop, Friend)という反応が言われます。

闘争反応(Fight):物理的に抵抗したり、戦う。怒りの感情が中心

逃避反応(Flight):逃げ出す。恐怖の感情が中心。

凍結反応(freeze):戦うことも、逃げることもできないほどの恐怖感に圧倒されたときに出る反応。固まる。性被害では一般的な反応。この状態にあると相手の言いなりになってしまうこともあるが、それは相手に同意したわけではない。神経が高ぶって、身体が動かない状態。

崩壊反応(Flop):凍結反応と似ているが、筋肉が緩んで身体の力が抜ける。凍結反応の状態が続くと起こる反応。シャットダウンと言われることもある。この状態は、低覚醒の状態になり、ぼんやりとした意識や、体外離脱体験と呼ばれるような幽体離脱のような体験を伴う。もともとは、死を悟った動物が、身体的な苦痛を緩和するために起こす反応。

友好反応(Friend):加害者に対して、友好的になったり、迎合したりする反応。加害者に好意を抱くこともある。これは、加害者と密室等の逃げられない空間にいるときに生じやすい。この反応は、生き延びるための生存戦略で、加害者の行動に対して、心から同意しているわけではない。類似の概念としては、ストックホルム症候群等がある。

まず、治療の第一歩は、このような正しい知識を得ることです。また、治療を考える上では、今回の性被害のことだけを考えても見えてこないのです。それ以前の母親の彼氏からのいたずらされたトラウマなどが、関係してきます。

どう回復していくかの道筋は、人によって違いますが、トラウマからは必ず回復していきますよ。




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