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シルバーフェリー「シルバーティアラ」
げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:10 No.16428
北海道・苫小牧港から青森県・八戸港までのシルバーフェリー「シルバーティアラ」に乗船しました。
シルバーフェリーへの乗船は今回が初めてです。

苫小牧〜八戸航路は、札幌から本州方面への最短距離で渡る方法で、ちょうど南北になるように走っています。八戸は東北道からつながる八戸道でつながっているだけでなく、東北新幹線の駅もあってアクセスが便利な場所です。
航路長さは242kmと中距離フェリーに分類されます。
4隻のフェリーでそれぞれが1日1往復、合計4往復が日中含めて運航されています。4便の間隔は均等ではなく、需要に応じて設定されているので、苫小牧発は夜遅くに2便出港します。
「シルバーティアラ」はそのうち、遅い方の23:59発の便に就航しています。

この時間帯の苫小牧駅からのアクセスは、札幌始発の高速バス「とまこまい号」のみになります。苫小牧駅に到着したとまこまい号に250円で乗車して苫小牧西港に向かうことができます。
最終の1つ前のとまこまい号でしたが、この日は札幌から苫小牧西港までの乗客でほぼ満員でした。

苫小牧港のフェリーターミナルでは事前に予約・決済してQRコードがあれば、自動発券機で乗船券を発行できます。予約時に発行されたQRコードのままでは乗船できませんのでご注意ください。(乗船券のチェックが、人道橋入口ではなく、船内入口で行われていますので、間違えたら長い距離戻らないといけません。
発行されるのは「乗船券」と「ルームキー」の2つのQRコードです。このQRコードも別々になっています。ルームキーはオンラインで事前に発行されていないのでスマホ画面に表示させられませんが、カメラで撮ってかざしても開きましたので、撮影してコピーすることができます。
ルームキーをQRコードにする船が増えてきました。

フェリーターミナルに到着した23時にはほぼすべての店が閉まっています。
シルバーフェリーは苫小牧港で一番東側の第3乗船口を使用していますが「シルバーティアラ」だけが、前の便の「シルバープリンセス」と時間がかぶるため、太平洋フェリーが出港したあとの第2乗船口を使用しています。


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:10 No.16429
「シルバーティアラ」の船内図です。客室フロアは5階と6階の2デッキです。エントランスより前側に個室と前方を見られるビューシート、後方に相部屋や1名個室の2等寝台A、ドライバーズルームがあります。
航海時間が7時間半の航路ですので、船内設備は最小限になっていて、レストランはなく、売店もインフォメーションでの最低限のものだけです。
船内の廊下の大部分がテーブルや椅子があり、どこでも座ることができてとても実用的な船内になっています。レストランがありませんので、持ち込んだものや冷凍食品の自動販売機のものを食べられるようになっています。
騒音対策で、相部屋直接の通路には扉が間に1枚あります。

これらの作り(客室配置、テーブルが多いパブリックスペース)には、私自身は既視感があり、2月に乗船した宮崎カーフェリー「フェリーろっこう」とほとんど同じです。
同じ内海造船瀬戸田で作られたフェリーで、シルバーフェリーなどでの経験が、「フェリーたかちほ」に活かされていたのですね。


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:11 No.16430
船内にレストランはなく、冷凍食品の自動販売機が各フロアに1台ずつ、計2台あります。オートレストランという呼び方もありましたが、レストランと言えるほどの専用スペースがあるわけではなく、あくまで他のフェリーにもある冷凍食品の自動販売機が少し多いようなイメージです。
この便に限ると深夜出港して睡眠時間ギリギリで到着しますので食べる暇はなく、これでちょうどよく感じました


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:11 No.16431
今回利用したのは1名個室の2等寝台Aです。「フェリーたかちほ」でのシングルとそっくりで、ほぼ同じかと思います。
ベッド2つ分ぐらいの小さなスペースです。テレビや個別のエアコンはなく、吹き出し口が天井にあるのみです。吹き出し口の向きが調整できるのが「フェリーたかちほ」との違いです。
個室へのドアの前に、メインの廊下から入るところにもドアがありますので、比較的静かです。

ただ、今回の部屋だけなのかもしれませんが、船尾でエンジンの上になるため振動は少しあり、壁の樹脂が時々、パンと大きな音を立てていて、夜中に起きてしまうことがありました。
シルバーフェリーは夜行フェリーにしては船が大きくはないため、船尾近くまで客室が配置されています。2等寝台Aもファンネルやその後ろ付近になります。


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:12 No.16432
相部屋区画の中には、洗面台が設置されている場所があり、大変便利です。この作りも「
フェリーたかちほ」と同じになっています。一番船尾側の廊下にも洗面台とソファがあります。この窓が後ろ向きの窓で、右舷・左舷ではなく、船尾が見える珍しい窓です。しかも船尾に近いので景色が見えます。
この窓の上に、船尾灯があるという珍しい状態です。


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:13 No.16433
船内に独立した売店はなく、インフォメーションで少量だけ販売があります。写真に写っているだけのカップ麺とお菓子ぐらいしかありませんので、船内で必要なものは事前に購入しておいたがいいです。
自動販売機はあり、飲料、カップ麺、アイスクリーム、冷凍食品などがありました。

船内に通常のコインロッカーはなく、冷蔵タイプのみがありました。


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:14 No.16434
レストランはありませんが、大浴場はあります。少しコンパクトな作りですが、他の大型フェリーと変わらない設備です。大浴場も「フェリーたかちほ」同様に、浴槽と洗い場の間に壁を作って洗い場が浴槽の方向を向いている作りになっています。

「シルバーティアラ」は定刻より少し早く23:57に離岸、出港しました。
苫小牧西港を最後に出港する便です。最後といっても5時間後には次のシルバーフェリーが出港するダイヤで24時間休まないターミナルです。

24時出港で、朝7時半には到着してしまうので、船内の人の動きは早く、出港する頃には人が少なくなり、すぐに静かになります。早々に寝る人が多いようです。
同じ深夜出港でも、翌日の時間がある東京九州フェリーなどとは違う人の動きです。
この日の海も穏やかで瀬戸内海に近いぐらいほとんど揺れがない穏やかな航海でした。


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:14 No.16435
翌朝、入港1時間前の6時半にデッキに出ると、外はもう明るく前方に八戸港が見えていました。
短い時間の航海ですので、出港してすぐに寝ても起きるのは入港直前になってしまいます。
本船はファンネルの後ろまで客室がありますので、デッキの通路はファンネルを避けるように曲がっています。この位置まで客室があるのは珍しいです。

防波堤を通過して八戸港に入港していきます。


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:15 No.16436
港口で日本サルヴェージ「早潮丸」とすれ違いました。
フェリーターミナル正面の第1バースには先に到着した「シルバープリンセス」がいます。
八戸港でも「シルバーティアラ」だけが第2バースと違う場所を使います。


げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:16 No.16437
「シルバープリンセス」はブリッジの下に係船設備があります。

げんかい(管理人) 投稿日:2023年09月27日 22:16 No.16438
定刻で八戸港に入港しました。
隣のバースですが、タラップを降りるとフェリーターミナルまでの間を移動するバスが待っています。
必ず乗らないといけないものではないようで、そのまま歩いて移動している人もいます。




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