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あいみょん もおとなになった。そして、一段上げた。
https://www.uta-net.com/movie/322380/
出だしから半分までは むしろ淡々と我が人生の〈出来事〉を報じているようだ。「女の子は大変だ」という中段のニュートラルな決めゼリフも まあ あいみょん なら言える。そう歌って彼女は 沢山の人々と共に生きて来たのだから。
後半の いきなりの宅配ボックスの出現、そしてその暗証番号へ。ここにきて 歌のギアを一段上げたなと思えた。女の子の大変さ、そして私たちの困難を平易に鮮やかに語る、けれどもそればかりではない。ある普遍、象徴の宅配ボックスを通して 状況の指数とでもいうべき位相を メダルの裏表のように開いてきている。具体的な3636から始まって それは閉じられた普遍の箱、その暗喩、いま状況が直面する空気そのものの体現にまで昇華しているように感じられるのだ。