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なにが本当に大切なのか

1: KZ:2022/12/18 20:27 No.186
中国14億余の人々が 先端技術開発などで今や日の沈む国である日本に興味を持つ、時には憧れて旅行先に選ぶ、その理由は何なのか。それを考えると 人が生きていく上で何が本当に大切なのか その理由が浮かび上がって来る気がする。

☆なによりもまず 安全。街中もホテルなども、諸外国と比べたら とても安全で 安心して過ごせる。もちろん新宿や渋谷の裏通りが全て安全とは言えないけれど、普通の旅行客や学生などが動く範囲なら これほど気楽に安全に過ごせる国は数少ないと思う。(例えば 整備された公共水道や公共トイレ、コンビニや交通機関などなど)
主たる理由は 警備・警察力というよりも 国民の教育程度が高く 国の民度がまだまだ比較高位にあるからだろう。だから 他人に対する思いやりや優しさ、公共心というものが 未だ社会の隅々に広く残っているのだ。嘘やごまかしを本領とする自公・安倍政権の9年間でだいぶ壊されてしまったけれど、未だ立て直しの余地はあり 希望はあるのだと思う。

☆水準の高いアニメ、マンガ、ゲームなどがあること。
多くの才能が集まり 多岐多彩に展開されていて この文化が 世界中の多くの人々を魅きつけている。根底には 自由な発想 きめ細かな感性 新しいものへの強い好奇心や高い学習能力などが横たわっているのだろう。
こうしたベースが社会に未だ残っている内に 本当に自由で 個々の能力や個性を伸ばせる学習機会を広く充実させる必要がある。ひどく重い奨学金ローンの返済などで若者を縛り付け、さらに住宅ローンで日常生活をスポイルしてしまうなどは(非正規雇用で結婚も出来ない、子どもも作れない…)とんでもない愚策であり悪業なのだ。子どもたちにもっと金を使え、もっと優れた人々の能力を 子どもたちの学習機会に注ぎ込め! 使いものにならないポンコツミサイルの爆買いなど ふざけた植民地代官の行動を 自分たちの保身のためだけに重ねている場合か!
(例えば韓国は 芸能分野に多くの国家資金を注ぎ込んで kーpop の世界的な隆盛に成功した。日本の紅白歌合戦も 今年はk ーpop に席巻される勢いだと聞く。投資は成功し 多くの稼ぎが韓国を潤す。当たり前の事だろう)

☆日本製の薬 化粧品 電気製品 生活雑貨等のきめ細かさ。対応する店員の優しさ 丁寧さ。
痒い所に手が届く。そういう販売店側の対応の良さも 根底には 人々の民度の高さがあるのだ。いちど日本を訪れた中国人は 口で言わなくても そうした彼我の格差をよく分かって帰国する。それこそが 日本の最大の安全保障能力なのだ。民度の高さに由来する優れた生活文化を 強いリスクを冒してまで 誰がわざわざ壊そうとするだろう。そんなことをしたら 自分の決定的な蛮性、後進性を プーチンのように自ら世界に喧伝することになる。世紀の悪評というものは 取り返しがつかない。

☆ハングルの導入によって 朝鮮半島は漢字を捨てた。我が身の根底を成していた文化の大切な一部を 自ら放擲してしまった。これがどれほど朝鮮の人々の心の泉を枯れさせたか よくよく検証してみるがいいと思う。
同様に 中国の簡体への変更も とても危ういことだと私は思う。世界に冠たる表意文字の伝統と そこから発生する深く広い文化の礎。いくら諸交通(指示的表出)に便利といえ 重要な文化の源泉を枯らし 奇怪な簡体(表音文字化)に傾斜することがどれほど無謀で反文化的な行為であるか、幾度でも中国人は考えてみるべきだろう。長い目で見たら その損得は 計り知れないマイナスをもたらすはずだ。
もちろん日本国も 大切な漢字文化をずいぶんおろそかにして来たけれど 、それでも漢字の表意性を強く意識して残し、加えてひらがな カタカナ 時にはアルファベットまでも援用して助詞群を充実させ 数段階の、多層に渡る表現力(考える力)を捨てないできた。これがどれほど日本人の柔軟できめ細かな文化や思想、ひいては社会全体の民度を根底で支えてきたか、いくら強調しても仕切れないほどだ。

毎度は引けないけれど 私は机辺に いつでも白川静さんの『字統』(平凡社刊)を置いている。こころの根拠はいつでもここにある、そうした思いがあるから いくらかでも安心してこの世を暮らすことができる。

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