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7日の県博の帰り際、ボランティアのKさんから地元で採ったイボセイヨウショウロをもらった。
・切断した半分だが、検鏡時干からびていたのでさらに半分に切断した。
・検鏡写真2枚添付。
日本のイボセイヨウショウロ Tuber indicumは最近2種有ることが判明。
イボセイヨウショウロは新種名Tuber longispinosumとなり、もう1種はアジアクロセイヨウショウロ Tuber
himalayense となった。
(狭義のT.indicumは日本に存在しないらしい。)
良く理解してないのでO学芸員に聞いてみた。写真のものはアジアクロセイヨウショウロ T.himalayense と思われるとのこと。
どうもまとめてみると。
・両種、外観では区別付かない。
・アジアクロの方が子嚢内に4胞子型が多い。
・アジアクロの胞子の毛は明らかにイボセイヨウより短い。
・決定的なのは集合糸の集団が時々連絡して網目状になる(イボセイヨウは集合糸は独立)ことらしい。
これからは注意して両種を観察することにしたい。
2種に分けられたと言ったが。実は3種目が存在する。「第三の男」だ。
・多摩市の道路わきだけに毎年出る第三のイボセイヨウショウロ。少し赤い印象がある。
・胞子の違いはわかりやすい。胞子表面の集合糸状三角錐が根元が太くマバラだ。
・DNA情報も別種であることを支持している。
毎年発生だと言ったが。実は去年宿主の樹は伐られてしまって発生しなくなった。「第三の男」は幻に終わるのかもしれない。