アメリカンピットブルテリア WILD CHERRY KENNELS
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フードについて
松本小太郎 投稿日:2013年05月23日 08:27 No.1509
初めまして。
ショータイプのピット(4歳)を飼っている松本と申します。1歳半頃に里親として飼い始めました。
以前のメール回答で「犬のエネルギー源は脂肪です
高カロリーといっても高炭水化物ではなく高脂肪フードが理想です
最近、問題になっている犬の肥満のほとんどがこの高炭水化物が原因です(一部のメーカーを除いたほとんどのフードがエネルギー源に炭水化物を多量に使用しています)
糖尿病になる犬まで存在するようですがこれも穀物による過剰の炭水化物の摂取が大きな原因と私は考えます
よく老犬用といって低カロリーフードが売られていますがこれは大きな間違いです
犬は高齢になっても脂肪を必要とする生き物ですから低脂肪にする必用はないのです
むしろ高脂肪、低炭水化物にすることが大事です
狼などの野生肉食動物は生涯、穀物類から炭水化物を摂取することはありません
また肉だけを食べていても糖尿病などにはならないのです」

とのお話がありましたが、僕達夫婦も何をあげれば良いのか思考錯誤の日々です。どのフードが良いのか教えていただけませんか?
これから暑くなってくると皮膚ににブチブチの湿疹の様なものが出来ます。病院に行って薬をもらって対応しています。里親を募集されていたブリーダーさんに相談すると「海水につけてやれば改善される」と言われました。海の近くに住んでいますのでやってみましたが改善しません。食べ物が原因かとも思い色々試みていますが・・・なかなか良くなりません。人間のアトピー性皮膚炎みたいなモノで治らないのかとも考えています。
小川さんの立場からすると言語道断かもしれませんが僕達家族は、ピットを飼うまでにカブトムシや金魚しか飼った経験がなく自分たちの経験不足が原因なら本当に可哀想だとも感じています。
アドバイスを宜しくお願いします。

Re: フードについて ogawa 投稿日:2013年05月24日 22:19 No.1510
こんばんは

暑い時期にアレルギー反応を起こすのは、高温多湿によるアレルゲン(アレルギーの原因物質)の増殖が原因でしょう
簡単に言えばこのアレルゲンの特定が改善の一番の近道であることは間違いありません
一般的に言れているアレルギーの原因として、餌に含まれるアレルゲン物質、ダニや細菌、肥満などなどがあげられます
ただこのアレルゲンを『正確』に把握するには簡単なアレルギー検査ではできないのが現状で、大金を支払い時間をかけ何度もアレルギー検査を繰り返すしかありません
そのぐらいアレルゲンの特定は困難な作業でもあるのです
(もちろん判明できてしまう場合がないわけではありませんが…)
またアレルギーは生き物が吸う空気まで影響があるわけですから対処もまた大変です

…と脅かすようなことばかり書きましたが、全く対処法がないわけではありません
アレルギー症状のメカニズムはアレルゲンが体内に入ったら必ず症状があらわれるというわけではないのです
ここで大事なのが免疫力です!
アレルゲンが免疫力で対処できる範囲なら症状も出ないわけで、逆を言えば免疫力が低下した時にアレルギー症状があらわれます
であれば免疫力をあげることができればある程度の対処ができるということです
それには餌と環境の改善が一番早いことは言うまでもありません

まずは原材料が明確ではないドライフードはやめることです
原材料の品質の悪さが免疫力の低下を招いている可能性もあるし、アレルゲンを含んでいる可能性が高いです
冷静になって考えれば安全性がインスタンラーメン以下のドライフードを使用することは避けるべきなのは当然なことです
自分の子供を一生涯インスタントラーメンのみで育てますか?
完全手作りにすることで使用している内容も明確になりアレルゲン発見にも一役買ってくれるので一石二鳥といえるでしょう
次にメールでお答えしたように穀物類をやめることです
確かに炭水化物である米は僕も実際に使用しているし、安価で犬を太らせるのに手っ取り早いのは言うまでもありませんが、犬のエネルギー源は脂肪で十分なのです
スタミナUPに繋がるグリコーゲンの貯蔵も炭水化物ではできないことが近年の実験で解っているようです
今だに競技犬のグリコーゲンの貯蔵にカーボローディングを行っている方もいるようですが(以前は確かに僕もやっていましたが…今は脂肪ローディングをします)効果はありません
本来、肉食であった犬にはやはり動物性脂肪が大事なエネルギー源なのです

では何を主食にすればよいのか?
脂肪もタンパク質もカルシウムも含む骨付き肉を与えるのが良いでしょう!
鶏肉でいうなら脂肪がのった骨付きもも肉などが活動犬にはオススメです
もも肉+鶏がらにするのもよいですね
よく脂肪の少ないササミや胸肉をすすめる人がいますが、これではエネルギー源である脂肪が不足してしまいます
肝機能が低下しているような病気の犬ならともかく、そうでない健康な犬にわざわざ低脂肪にする必用はないのです
またリンとカルシウムのバランスを保ちながらしっかりとカルシウムを摂取でき且つ歯磨き効果のある骨を与えることはとても良いことといえるでしょう
ここで注意が必要なのが火を通すかどうかです
火を通すとナトリウムとカリウムが減少するので、生で与える場合以外は少量の塩を加えましょう
犬に塩?と思われがちですが、実は人間と犬に必要な塩分量は同じと言われています
似非獣医や悪徳フードメーカーの言葉にだまされないでください
確かに犬は人間のように大量な汗はかきませんが、不要な塩分は腎臓で処理されオシッコで出てしまいますから心配いりません
何でも摂りすぎはよくありませんが、家畜化してから3万年(他説有り)ともいわれる歴史の中で残飯処理で繁栄してきた生き物ですから基本的には致死量に達するほど多量に摂取しななければ大概のものは問題ないのです
もちろんアレルギーがあったり腸の弱い犬種は別の注意が必要ですが…

話を戻しますが、骨付き肉を主食に1割弱の内臓(レバー、ハツ、砂肝など)を与えます
これは内蔵類にはビタミン類など栄養素が豊富に含まれているからです
健康な犬の正しい餌としての結論は、生で骨付き肉を主食に、ほんの少しの内蔵を与えること!
たったこれだけで立派な犬を育てることが可能なのです!

ここからがアレルギー対策になりますが、そもそも上記の正しい食事は犬の免疫向上に役立ちます
質のよい生肉(動物性タンパク質)は粗悪なドライフードに比べ、臓器の負担を軽減し結果として免疫向上につながります
また3ヶ月から半年くらいで肉の種類(鶏肉から他の動物の肉)をローテーショーンで変えることでアレルゲンの増殖を防ぎ、うまくいけばその間にアレルゲンの特定ができるかもしれません
その上で腸内細菌の状態をよく保つためにヨーグルトを少量与えることをオススメします
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、有害菌を抑えてくれるのです
ただ乳糖の分解ができない個体が多い犬は量を与えすぎると下痢をするので気をつけてください
あとビール酵母も免疫力UPには有効です
エビオスは安価でビール酵母を含みタンパク質の消化吸収を助けてくれます(犬はエビオスを喜んで食べます)
ここにファスティング(絶食療法)を週に1日行い腸をしっかり休めてやればよいとおもいます
ファスティング行うときでも水はのませてあげてください
最初に書いたように空気や環境もアレルギーの可能性もあるわけですから、高温多湿のこれからの時期は皮膚がベタつきやすいのでしっかりブラッシングを行い生活する場所も清潔に保つことも忘れないでください

最後に食事療法というのは薬と違い即効性があるわけではなく時間がかかるものです
現状、酷い症状がでているのであれば一時的に免疫力を下げる覚悟でステロイド薬品による治療を行い、症状を抑えながら食事や環境の改善を行ってください

長い文章は苦手なので、今度は遠慮なく電話いただけると助かります(汗


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