北海道ボランティア・レンジャー協議会
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花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月28日 05:27:41 No.531 【返信】

つる性植物からのご紹介です。
キョウチクトウ科ガガイモの花は、海の生き物・ヒトデを連想するような姿です(写真1枚目)。果実は、先日本欄でご紹介したイケマと同じような形状に大変身するから不思議です。
サルトリイバラ科シオデの花は、緑白色でひっそりと咲いています(写真2枚目)。果実も、ほぼ同じ形状のまま黒い液果になります。
マメ科クズの花は、紅紫色で甘い香りを漂わせています(写真3枚目)。果実は、枝豆と同じような「豆果」。ちなみに、根も葉も花も、生薬の”葛根、葛花”などとして利用されるそう。葛根湯などお馴染みですね。




昆虫シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月27日 05:48:00 No.530 【返信】

チョウ目から「蛾」のご紹介です。
昼行性で、チョウのようにヒラヒラと森を舞うのは、イカリモンガ科イカリモンガ(写真1枚目、開帳3cm)。翅の模様、オレンジの紋が”碇”に見えますか。
全身フェルトのような毛(毛状鱗)が密生するのは、夜行性のスズメガ科エゾシモフリスズメ(写真2枚目、開帳11-12cm)。天敵のコウモリが発する超音波を吸収するステルス機能で身を守るそう。
ブラシ形の触覚、翅の白い帯は、マダラガ科シロシタホタルガ(写真3枚目、開帳5cm)。触れると毒のある粘液を出し、皮膚が炎症を起こすことがあるので要注意です。




果実シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月26日 05:36:26 No.529 【返信】

ジンチョウゲ科ナニワズのご紹介です。森歩きで、真っ赤に熟した果実を見かけます(写真1枚目)。早春に黄色い花を咲かせ、はじめ緑色をしていたナニワズ(写真2枚目、7月上旬)。別名:ナツボウズとも呼ばれます。夏場に葉を落として、存在をアピールしているのでしょうか。有毒性の果実だけに、いったい誰が食べるのでしょう?
本州における類似種・オニシバリでの調査によると、カワラヒワは果肉の中にある種子を、一方、ヒヨドリは果肉ごと飲み込んで種子散布に貢献しているそう。
もうじき新しい葉が出て(写真3枚目、8月中旬)、ナニワズの生活史は来年に続きます。




生き物シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月25日 05:26:22 No.528 【返信】

両生類・カエルの仲間から、アマガエル科ニホンアマガエルのご紹介です。森歩きで、ササやフキの葉にちょこんと座る姿が印象的です(写真1~3枚目)。大きさは3~4cmで、メスの方が大きく、色は周囲の環境で黄緑色から灰色までさまざま。吸盤があり、樹上や水辺の茂みなどで小さな昆虫やクモなどをつかまえます。夏に浅い止水域で繁殖。雨模様になると、オスは「鳴のう」と呼ばれる袋を膨らませて「グエッグエッ・・」と大きな声でメスにアピールするようです。
なお、皮膚に軽い毒があります。触った手で目などをこすると痛むので要注意です。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月24日 05:46:27 No.527 【返信】

ラン科オオヤマサギソウのご紹介です。山地の木陰にあって茎は直立し、一般的に高さ30~60cmのところ、今回観察した個体は何と90cmもあり、葉も下部のものが艶やかで幅10cm×長さ22cmとまさにギネス級(写真1枚目)。和名は「大山鷺草」で、ヤマサギソウ(高さ20~40cm、道内には分布していない)よりも大形である・・、に納得です。茎の上部にたくさんつけた緑白色の花々、やはりラン科特有の形状ですね。はたしてサギが群れ飛んでいるように見えますか?(写真2枚目。写真3枚目は別個体)。



花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月23日 19:02:28 No.526 【返信】

アカバナ科ミズタマソウのご紹介です。印象的には、大きさも花の形状もウシタキソウ<既報>とソックリさんです(写真1、2枚目)。違いを挙げると、①葉が少しスリム、②茎と葉柄の付け根が赤褐色を帯びることが多い(写真3枚目)など。
和名の「水玉草」は、露に光る果実の姿を水玉にたとえたとか。その果実は、やはり”ひっつき虫”です。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月23日 06:42:01 No.525 【返信】

アカバナ科ウシタキソウとムラサキ科オニルリソウのご紹介です。
ウシタキソウは、高さ40~60cmの多年草で、細かい毛が密生(写真1枚目)。白い小花が可憐です(写真2枚目)。和名の「牛滝草」は、牛滝山(大阪府岸和田市)がルーツとされます。
オニルリソウは、高さ60~120cmの2年草で、たくさんに枝分かれし径3㎜ほどの淡青紫色の花をつけます(写真3枚目)。和名の「鬼瑠璃草」は、ルリソウ(高さ10~40cm)の仲間で大きいことのようです。(個人的には、花が瑠璃色系で果実が手強いひっつき虫+有毒植物でシカなどの食害にあわない、なども想像するのですが・・。)
どちらの果実も、カギ状のとげが密生し、動物などによくくっつく(種子を広範囲に散布)ことから”ひっつき虫”と呼ばれます。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月22日 07:29:50 No.524 【返信】

ラン科ツチアケビのご紹介です。オニノヤガラと同じようにナラタケなどの菌糸に寄生する腐生植物。地下茎は太く3cmほどの団子をつなぎ合わせたようにでこぼこして四方に広がり、地上に茎を出します(写真1枚目)。中には、高さ60cmの個体も(写真2枚目)。
受粉は、一般的には”風や昆虫(動物)が媒介”しますが、本種では自動自家受粉で結実するとの報告があります。
果実は、真っ赤に熟して垂れ下がり、その形状が名前の由来となりました(写真3枚目、10月下旬撮影)。ちなみに、種子散布は、ヒヨドリなどの野鳥に頼っている(ついばまれ、消化管を通って種子が運ばれる)そうです。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月21日 05:07:47 No.523 【返信】

キク科エゾノキツネアザミのご紹介です。野幌の森では、2018年9月の台風に伴う暴風で大量倒木が発生。ぽっかりと開けた一隅に、エゾノキツネアザミの群生が出現。永年眠っていた種子が環境の変化で勢力を拡大した模様(写真1枚目)。背丈ほどに成長した茎の先端が分枝して紅紫色の筒状花が多数つき、次々と開花(写真2,3枚目)。ここにも特定外来生物・セイヨウオオマルハナバチの姿が見られます。
ちなみに、アザミ類に特徴的な鋭い刺がほとんどありません。猟師に追われたキツネがとっさにアザミに化けたときにトゲを忘れたという言い伝えが名前の由来とか。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月20日 05:35:07 No.522 【返信】

キョウチクトウ科イケマのご紹介です。つる性の多年生で、茎は他の植物にまとわりついて成長します。花は、葉腋から出た花軸の先に半球状に集まって咲きます(写真1枚目)。果実は細長い袋果(写真2枚目、8月下旬撮影)。種子は白い錦糸状の冠毛によって風に乗り広く飛散します(写真3枚目、11月上旬撮影)。花から果実・種子へと、激変ですね。
ちなみに、イケマはアイヌ語で「巨大なる(神の)根」という意味。根を灰の中で焼いて食用にしたそう。ただし、有毒植物で、長距離の渡りをする蝶・アサギマダラの食草の一つ(毒を取り込み外敵から身を守る?)ともされます。




昆虫シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月19日 05:18:52 No.521 【返信】

最近出会った蝶のご紹介です。ヒラヒラと優美に舞う姿が美しく”ゼフィルス”と称される一つ、シジミチョウ科ジョウザンミドリシジミでしょうか?ようやく静止してくれました(写真1枚目)。イケマの花で吸蜜するのは、セセリチョウ科コチャバネセセリか(写真2枚目)。アザミ類の花には、ヒョウ柄のタテハチョウ科ヒョウモンチョウの仲間です(写真3枚目)。



昆虫シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月17日 20:55:42 No.520 【返信】

最近出会ったバッタ類のご紹介です。キリギリス科イブキヒメギスは、雌雄ともに同じような構図で葉の上に(写真1、2枚目)。メス個体の産卵管が立派ですね。
一方、バッタ科サッポロフキバッタは、交尾中でした(写真3枚目)。今季は、穴だらけになったフキの葉をあまり見かけません。昆虫が少なくなったように感じますが、杞憂でしょうか。




6月7月の観察会など報告掲載のお知らせ 蔵谷 投稿日: 2023年07月17日 13:54:03 No.519 【返信】

北海道ボランティア・レンジャー協議会
広報からのお知らせです。

6月、7月に行われた観察会の報告をホーページへ掲載しております。
ご参加された方も残念ながら行けなかった方も是非一度ご覧ください。

6月11日(日)「前田森林公園自然観察会」
6月18日(日)「苫小牧緑ヶ丘公園観察会」
6月30日(金)の「三角山登山観察会」の開催は安全配慮し中止。
7月8日(土)「西岡水源地自然観察会」
https://voluran.com/report/report-2023.html


6月22日(木)「オオハンゴンソウ防除」
https://voluran.com/event/event-2023.html


8月は
・夏の森の観察会
 8月10日(木) 9:50~11:30
・苫小牧緑ヶ丘緑ヶ丘公園観察会②
 8月20日(日)10:00~12:00

を予定しています。
詳しくはこちらから。
https://voluran.com/info/info-2023.html#春の観察会


●本日は早朝の涼しい時間帯に森歩きへ出かけました。
オオルリ、コルリ、クロツグミの鳴き声がとてもきれいでしたよ。
また戻るころには夏のセミが鳴き始めて本格的な夏を感じました。

いつもカバンの片隅にいれていた、100均で買ったプラスチックの迷路。
今日ようやくタイミングよくダンゴムシが目の前に現れたのである実験をしてみました。
その時の動画はこちら。(雑編集ですみません。広報用動画編集の練習を兼ねて作成。)



写真は ミカドフキバッタ/キツネノボタン果実/イケマ




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月16日 06:29:06 No.518 【返信】

オトギリソウ科トモエソウとツリフネソウ科キツリフネのご紹介です。
トモエソウ(写真1、2枚目)は、花びらがねじれて花が「巴(ともえ)」形になることに由来します。直立した茎の頂や枝先についた蕾が次々に花開きます。
キツリフネ(写真3枚目)は、葉腋から出た細い花軸の先端に吊り下がって咲く黄色い花を「釣船(つりふね)」に見立てたことに由来します。昆虫が訪れて受粉がすすむと、花の内側の黄色い部分に赤い斑点ができるようです。昆虫にシグナルを送るウコンウツギの例に似た現象でしょうか。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月14日 05:36:52 No.517 【返信】

ユリ科オオウバユリのご紹介です。すっくと伸びた丈夫な茎の先端部・花軸にたくさんの花をつけています(写真1枚目)。ほぼ水平についた長い筒状の花を真正面から覗くと(写真2枚目)、雄しべが6本と雌しべが1束になっているのだそう。この花から、晩秋に見られる大量の種子が詰まった果実(写真3枚目、10月下旬)を想像できますか?不思議ですね。
ちなみに、花を咲かせるには10年近くかけて大きく育ったりん茎が必要-。ちなみに、アイヌはりん茎よりでんぷんをとり、保存食や薬に利用したという。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月13日 05:28:37 No.516 【返信】

キョウチクトウ科オオカモメヅルのご紹介です。
つる性の多年草で、茎はササなどに巻きつき長く伸び、葉腋から短い花序を出し、径5㎜ほどの花を多数つけます(写真1枚目)。花びらは5裂、縮れ毛があり、濃い紫色の部分は副花冠です(写真2、3枚目)。
和名の「大鴎蔓」は、茎に対生する葉の形を鴎に見立てたようですが、名前からさぞや大きな花かと思いきや、驚くほど小振り。この先、イケマやガガイモなどキョウチクトウ科のつる植物にみられる細長い”袋果”もお伝えできればと-。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月12日 05:32:00 No.515 【返信】

サクラソウ科オカトラノオのご紹介です。長~く伸びた花穂を”トラの尾”に見立てたことが和名「丘虎の尾」の由来とされます。6月初旬に観察した群生は、花茎もまだはっきりしていませんでしたが(写真1枚目)、いよいよ見事に”トラ・トラ・トラ・・”と開花しました(写真2枚目)。白い花びらは、5裂し、径8~12㎜ほどで、ゾウムシの仲間?が訪れていました(写真3枚目)。トラにゾウさんですか。全国的に酷暑ですが、寒いですね。



花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月11日 05:39:36 No.514 【返信】

スイレン科ヒツジグサのご紹介です。
昨日は、中抜きで時間が取れ、そろそろヒツジグサの季節でしょう-と、朝のうちに観察スポットに向かったところ、水面には点々と蕾しかありません(写真1枚目)。
再度、午後に観察したところ、清々しい表情で咲き競っていました(写真2、3枚目)。
和名「未草」の由来どおり、未(ひつじ)の刻~午後2時前後、に花開く水草というとこを実感したひと時でした。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月08日 06:48:47 No.513 【返信】

本日の自然観察会の会場「西岡水源地」は、明治43年旧陸軍の上水用に月寒川をせき止めて造られ、戦後は市民の水瓶の一つとして利用されたもの。昭和52年都市公園として開放され、憩いの場、自然観察のスポットに。折から、ハリオアマツバメが水面をかすめ、上流部に形成された湿原には、水環境に適した動植物が生きています。
下見会から花々のご紹介です。イチヤクソウ科ヒトツバイチヤクソウ(写真1枚目)は、葉がほとんど退化したことに由来します。ツツジ科シャクジョウソウ(写真2枚目)は、葉緑素を欠く”菌従属栄養植物”で、キシメジ属(きのこ類)から菌根菌を取り込んでいるとか。和名「錫杖草」は、僧・修験者が持ち歩く杖(錫杖:しゃくじょう)に似ていることに由来。サクラソウ科クサレダマ(写真3枚目)は、和名「草連玉」です。




花々シリーズ 藤吉功 投稿日: 2023年07月05日 22:15:44 No.510 【返信】

ラン科オニノヤガラのご紹介です。
葉のないランで、塊茎の中にナラタケの菌糸を取り込んで養分をとり成長します。円柱状の茎は、高さ1mほどに達し、つぼ状の花をたくさん付けています(写真1~3枚目)。
和名は「鬼の矢柄」。別名:ヌスビトノアシ「盗人の足」は、塊茎の様子を意味するようですが、正直、まだ見たことはありません。


石井教子 投稿日: 2023年07月07日 15:53:04 No.512
明日からの観察会楽しんで来て下さい


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