政治の役割（1）

P・E・R 投稿日：2022年08月01日 20:43 No.34

政治の役割は「より多くが、より幸福になれるようにすること」です。「全員が最高に幸福」ではありません。何故ならば、これは宗教だからです。
「より多くが、より幸福になる」ためには調整が必要です。政治の仕事は99％調整と言って良い。一番単純な例では野球の監督です。草野球の方がより適切でしょう。言う迄もなく、野球にはポジションと打順があります。「全員がエースで4番」とは行きません。試合中ポジションは変えられますが、打順は変えられません。ポジションは変えられるけど、毎回ピッチャーが変わったら「エース」と言いません。さらに、「エース」と言われるためには、打ち取らねばならない。内野手はフィールディングが上手くて連携プレーが出来る人、外野手は走るのが速くて遠投が利く人。問題はキャッチャー。草野球レベルではまず後逸しない。ノーバンだけでなくワンバンも止める。だから「縁の下」と言われます。で、ポジションや打順を決めるのが監督で、これが政治の仕事になります。人数が多ければ「誰を使うか」「どこで替えるか」の判断も入ってきます。しかし、最大の仕事は「選手にやる気を出させる」です。そのためには「勝ったら何か良いことがある」が必要です。草野球は単純で、勝てば対戦相手にこと欠かない。あまりに弱いと対戦してもらえない。
政治ではまず「努力すれば努力しない人より良い生活が出来る」です。同じアルトに乗っていても、余裕がある人は「私は好きでアルトに乗っている」と言えるし、周りも納得します。国民の多くが努力すれば国力が上がり、外国は「日本は素晴らしい国だから仲良くしよう」となるわけです。

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