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雑感
立ちばな・な
投稿日:2018年08月20日 16:12
No.6067
不思議なことではある。
まず2歳児が丸二日間以上飲まず食わずで、また自然環境の危険な罠にかからず生きていたこと。名も無きボランティアの78才の老人が急遽捜索に参加して、わずか20分で幼児を見つけだし親の元に届けたこと。この報道を目にした時、呆気にとられてしまった。
二歳児には山中の闇の恐怖心がまだ備わっていないのだろうし、備わっているのは生きるための水分の補給という本能があったのだという推測。推測というのは本人が二歳児であるのでこの二日間の行動や飲食物の補給状態が説明できないからである。
それにしても雑草、雑木生い茂る暑熱の日本のどこにでもある雑木林は、ほとんどが容易に長時間も居られる場所ではなく危険な環境なのではある。まずはマムシなどの毒蛇(特に夜間)、猪や狸やアライグマなどの肉食雑食性の動物、スズメバチ、虻、ムカデ、普通にいるダニの類い。草木も茨や棘のある雑木なども生えていたり茅の草の刃の様なするどさで、この幼子はきっとどれかの危険に遭遇したに違いないが、発見された時にはわずかにダニに噛まれた後があるだけだったという・・・。
幼児はきっと誰かに護られていたに違いない。
森の精霊が護ったのか・・・、ここは西洋ではない。日本のうっそうとした低木や背の高い雑草が生い茂る沢の流れる日本の雑木林である。もし精霊が守ってくださったのなら、それは子安観音か慈母観音かのどちらかの観世音菩薩様だろう、あるいは島の道祖神のなせる業なのか・・・。
この幼児はこの菩薩様がおわす世界と見えない糸に繋がっていたのだろう、助かった幼児はやがて成長するにつれてこの糸は切れていくに違いない。
救出した老人もまた不思議なことではある。
たぶん、日本の神々がこの日本全国にボランティア活動しているけなげなご老人をこの島に導いたに違いない。捜索についたと同時にまっすぐにこの幼児の所まで行き着いた事実は、御本人の思いの強さが神々をして導き給うたものであろうと思ってしまうのである。
祓い給え清め給え・・・・
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